夏の車中泊は暑さとの戦い、だけど夏でも車中泊は楽しみたい!
夏でも快適に過ごせるところというと、まず「標高の高い涼しいところ」ですよね。
でもそれ以外にもおすすめの場所はたくさんあります。
子連れで日本一周バンライフをしてきて、真夏も様々なところで車中泊してきました。
そうした経験をもとに、夏の車中泊場所におすすめの場所・標高だけに囚われない場所選びのポイントをご紹介します!
目次
車中泊の装備によって場所選びが異なる
まず知っていただきたいのが、夏の車中泊は「暑さ対策」がマストだということ。
暑さをしのぐための車中泊グッズがたくさん出ていますが、それらがあると無いとではかなり快適さが異なってきます。
なので、車中泊の場所選びも車中泊の装備がどれくらい整っているかによって、選んだ方が良いでしょう。
この後紹介するおすすめの場所も、暑さ対策の装備がどれくらい必要かも併せてご紹介しています。
また、人の体は放熱するので車中泊する人数が多いほど、車内は暑くなります。
※車中泊の暑さ対策やグッズ紹介は記事の最後にご紹介しています
おすすめの場所1:標高の高いところ
真夏の車中泊場所の鉄板とも言える、まず標高の高いところ。
夏に山でキャンプすると夜は結構涼しかったりしますよね。
色々な方の記事にも載っているのでご存知の方も多いと思いますが、「100m標高が上がると0.6℃気温が下がる」と言われています。
例えば、標高0mの東京23区の湾岸部の外気温が30℃の熱帯夜だった場合、標高1938mの道の駅美ヶ原高原(長野県)では温度変化が-11.6℃で、外気温が約18℃ということになります。
夏でも気温が18℃だったら、かなーり快適に過ごせますよね。
なので車中泊場所の標高を上げれば、間違いなく夏でも快適に過ごせます。
- 夏の車中泊にまだ慣れていない方
- 暑さ対策の装備のない方
- 防犯面から車をある程度締め切って車中泊したい方
- 極度の暑がりの方
でもこの車中泊ブームの最中、どの記事でも標高の1000m以上の高い道の駅やRVパークをおすすめしている中で、こうしたスポットが混雑するのは目に見えてますよね…?
先ほど話に出た「道の駅美ヶ原高原」は標高2000mの場所にある車中泊スポットとして有名ですが、公式のWebサイトでは
「道の駅」は休憩施設であるため、駐車場など公共空間で宿泊目的の利用は遠慮いただいています。
もちろん、「道の駅」は、ドライバーなど皆さんが交通事故防止のため24時間無料で利用できる休憩施設であるので、施設で仮眠していただくことはかまいません。引用:道の駅美ヶ原高原webサイト
と掲載されています。
なので、夏でも標高の高い場所以外の車中泊の選択肢を持っていると安心。
「夏も関係なく色々な場所に泊まりたい!」という方のために、他のおすすめ場所とその場所に必要な暑さ対策方法もご紹介します。
おすすめの場所2:川や湖など水辺の近く
私たちは夏は波乗りを楽しみたいのでよく海で車中泊をしますが、ある程度風のある場合は水の近くって案外涼しいんです。
日中は暑くても夜は陽も落ちるし、車を風通しよくしておけば、水辺からの冷えた風が気持ち良かったりします。
以前、海の目の前で車中泊をする予定だった時のこと。
昼間行ってみたら風がシャレにならないくらい強くて(砂が車に入り込んでくるくらい)、おまけに夜はかなりの熱帯夜の予報。
「これは車中泊がしんどそうだな…」と思い、急遽その場所から30分以内で移動できる場所に車中泊場所を探しました。
ですが、木に囲まれていて日陰もあるし、水辺からの風で地面もそれほど暑くなっていない。
実際に車中泊をしてみて、網戸で風通しをよくして、ポータブル扇風機があれば冷房なしでも快適に過ごせました。
同じように、河原の近くでも涼しいですし、さらに山の近くであればもっと快適な車中泊ができます。
- 夏の車中泊にまだ慣れていない方
- 車の中の風通しをよくできるように網戸を装着している方
- 防犯面からバックドアは閉めて車中泊したい方
- 暑がりの方
おすすめの場所3:自然の中で木陰の多いところ
こちらは川や湖の近くとロケーションは似ているのですが、水辺が近くになくても山の中はやはり涼しいです。
山の中のキャンプ場と環境は似ていますね。
日中日陰になっている場所だと、地面の温度もそんなに高くなっていないので、おすすめ。
また駐車場がアスファルトだと、昼間の太陽の熱を吸収して温度が下がりにくくなってますので、地面が芝生や土になっているところが良いですね。
- 夏の車中泊にまだ慣れていない方
- 車の中の風通しをよくできるように網戸を装着している方
- 防犯面からバックドアは閉めて車中泊したい方
- 暑がりの方
おすすめの場所4:海
やはり夏といえば海!
朝起きた時にゴロゴロしながら車の中から海が臨めるなんて、最高です!
これぞ車中泊の醍醐味。
ただし海は他の車中泊場所に比べて、暑そうなのが難点。。。
そう、確かに山の中や河原に比べると「暑そう」に感じますが、夏はほぼ海で車中泊していると言ってもいい我が家からすると、下記の点に気をつければ意外と大丈夫です!
- 夜の気温が30℃近い熱帯夜ではない
- ある程度風がある(無風ではない)
- 風の向きを考慮して車を停められる(車内を風が通るように)
- 朝日が一番暑いので、東側にできれば陰になる建物や木などがある
一番は風の通り道を作って体感温度(人の肌が感じる温度の感覚)を下げること。
「風速1メートルで体感温度が1度下がる」と言われているので、海風に加えてUSB扇風機やサーキュレーターなどでさらに風を送れると良いです。
※家庭用のサーキュレーターを車中泊で使う場合は、ポータブル電源が必要になります
また、海で車中泊する場合はポータブルクーラーまではなくても大丈夫ですが、下記の最低限の「暑さ対策グッズ」は必要になります。
- 窓のシェード(車内に熱気をこもらせないために日差しをガード)
- ウィンドーバグネット&布(網戸と外部からの視線を遮るもの)
- USB式扇風機やサーキュレーター(家族で車中泊の場合は熱がこもりやすいので複数台必要)
- 肌触りの良い寝具&寝巻き
車中泊の目的地まで車を走らせている間は冷房をガンガンにかけて、車中泊時は窓のシェードなどでしっかりダンネルすれば、車内の冷えた空気をある程度キープできますよ。
こちらは下記の記事で具体的に紹介してますので、ぜひご覧ください。
おすすめの場所5:北海道
もう具体的な場所指定になっています….!
夏休みなどの長期休暇に車中泊旅に出かけるとしたら、やはり西日本は気温的にも厳しいですよね…
我が家は夏休みに四国一周車中泊旅をしていますが(しかも海沿い)、高知県のビーチでの車中泊が過去最高に暑すぎて辛かったです。。
なので夏でもクーラーが要らないと言われている、北海道が車中泊旅にはベスト!
2019年の夏休みに「北海道一周車中泊旅」をしましたが、涼しいを通り越して寒いくらいでした。
車中泊では網戸を使うことなく完全にドアを締め切り、扇風機も使うことが無かったです。
家族全員パーカー程度の防寒着しか持ってこなかったことを後悔したほど。。
暑さにめっぽう弱いという方は、とにかく涼しい北海道車中泊旅がおすすめ。
- 夏の車中泊が初めての方
- 暑さ対策の装備の無い方
- 防犯面からドアは全て閉めて車中泊したい方
- 極度の暑がりの方
実際の旅の様子を下記のブログにまとめてますので、こちらも併せてご覧いただければと思います。
夏の快適な車中泊のポイント
ここまで私の経験に基づく、夏の車中泊の場所選びと必要な装備のご紹介してきましたが、まとめると以下の通りです。
- 高度の高い場所や日陰になるところ、水辺の近くなどを車中泊場所に選ぶ
- とにかく車の中の風通しをよくして、体感温度を下げる
- 暑さ対策の装備やグッズを揃えて、車内の温度上昇を抑える
まずは標高の高いところで車中泊をしてみて、その後色々な場所に泊まってみて、自分ならどのくらいまで平気か体感してみるのが一番です。
夏でも車中泊場所の選択肢を広げて、ぜひ楽しんでください!