各所で緊急事態宣言が発令されて、コロナ感染が拡大していますが、スキー場の現状はどうなのか。
屋外で3密を避けてスポーツを楽しむことができ、人との接触も極力避けることが可能な「スキー・スノーボード」。
スキー場の実際の感染対策や、現状の営業状況など気になる方も多いかと思います。
そこで、新潟県湯沢町で二拠点生活をし、スキー場の現状を近くで見ている立場から、現地ならではの情報をお伝えします。
目次
スキー場は出来る限りのコロナ対策を実施
GALA湯沢スキー場
GALAスキー場は新幹線での来客も多いこともあり、感染症対策はかなり徹底されています。
最初の入り口でこの看板が必ず来場者の目に入るように置いてあり、ゴンドラに乗る前に必ずモニターにて検温。
マスクかフェイスマスクで口と鼻を覆っているかどうかは、入り口でスタッフがチェックをし、フェイスマスク等が少し下にずれていると指摘されます。
ゴンドラやリフト等は間隔を開けて待ち、一人でも他のグループと相席させないようにスタッフが誘導していました。
ゴンドラの中ももちろん、窓を開けてしっかり換気しています。
このようなサインをスキー場の到るところで見かけました。
スタッフは感染症対策を徹底しているのはもちろん、スキー場利用者にもルールを周知してもらうための努力が見られます。
苗場スキー場
苗場スキー場では、年末にホテル側でコロナ陽性者が出て、PCR検査の結果31名の陽性者があったとのことで、1月18日から臨時休業しています。
私たちは年末と休業前の2回、苗場スキー場を訪れました。
建物の入り口での検温を初め、アルコールでの手指の消毒、マスクやフェイスマスクの装着をリフトに乗るたびにスタッフが声掛けするなど、一番感染症対策に気をつけていたのが苗場スキー場、という印象でした。
ゴンドラに乗る前にも、再度検温出来るようになっていたほど。
できる限りの感染症対策は、すべてやっているという印象でした。
スキー場側の方の対策不備で何かが起こったという訳ではないので、今回の休業はとても残念ですが…
一刻も早く復活してくれることを祈っています!
他のスキー場
湯沢町の他のスキー場でも、Webで「新型コロナウィルスのガイドライン」を掲載し、それに沿って営業をしています。
- マスク・フェイスガードの着用必須
- ゴンドラやリフトの乗車制限
- ロープウェイ・ゴンドラの換気
- 手指消毒の徹底
- 検温
- レストラン座席の間引き
- カウンターやレジの飛沫防止シートの設置
- レンタル用品の消毒 など
スキー場の至る所でも来場客に周知してもらうよう、ピクトグラムやイラストを使ってポスターなどを掲示していました。
このように、湯沢町のどこのスキー場でも感染症対策を徹底し、周知してもらえるように努力をしています。
雪が多くても縮小営業せざるを得ない現状
2020年シーズンの歴史的な暖冬に比べると、今年は早くから雪が豊富でスキー場にとっては恵まれた環境です。
本来ならば沢山のスキー客が来てくれて、昨年の売り上げ減少を取り戻したいところですが、2021年シーズンは深刻な状況になっています。
インバウンドもなくスキー客自体が少ない
通常のシーズンであれば、インバウンド客で一杯の「GALA湯沢スキー場」や「苗場スキー場」。
しかしコロナ禍の今は外国人の姿を見かけることがほぼ無く、お正月休みのGALA湯沢もこのような状況でした。
ゴンドラを降りてすぐのこの場所は、通常だったら沢山の人でごった返している場所です。
リフト待ちもありませんでした。
年末の苗場スキー場もこのような状況。
こちらもリフト待ちはほぼありませんでした。
コースを縮小して営業
かぐら・田代スキー場の連絡コースは閉鎖
かぐらスキー場と田代スキー場は連絡コースで繋がっており、両方のエリアを滑れるということで人気のスキー場です。
が、年末年始から田代スキー場は1リフトのみ営業、連絡コースが空く日は少なく、1月8日以降は感染症拡大防止より、田代エリアの営業休止になりました。
今は、苗場スキー場と共にかぐらスキー場も2月初旬まで、臨時休業となっています。
岩原スキー場は営業縮小と平日のナイター休止
湯沢エリアで平日のナイター営業をやっているのが、唯一岩原スキー場と苗場スキー場でした。
が、岩原スキー場の平日ナイターは1月13日を持って休止。
来場者も少なく、そうした状況の中での営業は確かに厳しいと思います…
そしてさらに、1月21日(木)から2月10日(水)の平日は、稼働リフトを限定するなどして営業を縮小するとのこと。
その他のスキー場もコースを全面開けることなく、営業エリアを縮小することで営業を続けています。
スキー場は3密を避けた冬おすすめのスポーツ
緊急事態宣言中の今は、お住まいの地域の現状に合わせた行動が必要になりますが…
スキーが冬の観光のメインである場所に住んでいる立場から、感染状況が落ち着いたら、ぜひスキーやスノーボードを愛する人たちに戻ってきてもらいたい。
雪がこれだけ豊富にあり、外国人客もいなく今まで以上に快適に滑れる環境であるだけに、それを思う存分楽しめないのがとても残念です…
外出自粛での運動不足や、ステイホームによるストレス発散にスキーやスノーボードは最適。
各スキー場も感染症対策をしっかり行い、コースの縮小を行いながらも来場客を迎え入れるべく、工夫しています。
このようなスキー場の現状もお伝えした上で、感染症リスクの低い地域の方はスキー場を応援するべく、足を運んでいただければなと思います。