二年目の子連れ二拠点生活(デュアルライフ)が、小学校の冬休み入った直後から始まります。
4月〜12月までは千葉県に住み、冬の間だけ家族全員で新潟県湯沢町へ短期移住する、私たちの二拠点生活。
小学校への短期転入手続きも終わり、あとは3学期の始業式を待つのみ。
本ブログでは、たくさんの人によく聞かれる、「3学期だけ住民票を移さずに二拠点生活先の学校へ転入する方法」についてお伝えします。
目次
住民票を移さずに二拠点生活先の学校へ転入
冬の間だけ雪国に家族ごと移住するという、珍しい季節型二拠点生活。
理由は、短い冬の間に子供達に存分にスキーをする環境を与えてあげたいということ。
もう一つは、田舎の小学校でありしかも日本有数の豪雪地帯である湯沢町で、普段と全く異なる環境や友達の中で、都会では得られないものを学んで欲しかったから。
ただし、たった3ヶ月という短い期間のために住民票を移すのはかなり至難の技…
住所が変わることに伴う沢山の手続きをしたその3ヶ月後に、また元の住所に戻す手続きを行うというのは現実的ではありません。
昨年はどうやったらそんなことが実現可能か、正直さっぱりわかりませんでした。
そこでまずは、千葉の通っている小学校の校長先生に相談し、一方で新潟県湯沢町の町役場の移住課に相談することからスタート!
そうしてわかったのが、
「区域外就学制度」を使って私たちのやりたいことが実現可能だということ。
ではその一体、あまり知られていない「区域外就学制度」とは何か?
次に詳細をお伝えします。
区域外就学制度とは
「区域外就学制度」は、文部科学省で正式に認められている制度です。
居住と住民登録が異なる場所での学校への区域就学について、申請し認められれば可能になります。
そこには地方への移住や二拠点生活における子供の修学について、「区域外就学制度」が活用できることがはっきりと明記されています。
地方への一時的な移住や二地域に居住するような場合も教育上の影響等に留意しつつ、この区域外就学の手続きを活用すれば、就学指定校と他市町村の学校との間を行き来するようなことも可能です。
なお、各市町村教育委員会においては、保護者が就学校の変更ができる場合の要件や手続きを定め、公表しておくことが必要です。
引用:文部科学省Webサイト
ただ、「区域外就学制度」は主に下記の理由での通学が認められているケースが多く、二拠点生活を理由に区域外への学校へ就学する、という事例はあまり無いようです。
- 保護者の就労
- いじめ、不登校
- 身体的な理由
- 転入予定地の指定校への通学を希望
私たちは「保護者の就労」(地元の企業に就職するというよりも、場所を選ばずに仕事をしたいといった側面で)を理由に申請を出しました。
区域外就学制度申請までの手続き
区域外就学制度は、二拠点生活先と現在住んでいる自治体の教育委員会の承認が必要となります。
そして、所定の申請用紙を私たちであれば湯沢町の教育委員会へ提出します。
この時に居住地の住所を記載する欄があるので、二拠点生活先の住所が決まってから申請することになります。
記入する内容は大体下記の通り。
- 居住先の住所、連絡先
- 申請の理由
- 就学希望期間
二拠点生活2年目の今年は、10月に湯沢の小学校の教頭先生へ今年も3学期だけ転入したいことを伝えました。
その後、11月頃に教育委員会から申請用紙が送られてきて記入。
12月に入ってから、書類を提出しに行ってきました!
これで、晴れて小学校への転入手続き完了!!
小学校の教頭先生・担任の先生にもご挨拶に行き、改めて今年もよろしくお願いします!とお伝えしてきました。
あとは3学期の始業式を待つのみ
この後の段取りですが、今通っている小学校から使っている教科書などのリストも入った手紙をもらい、それを二拠点生活先の小学校に提出します。
今使っていない教科書(どうしても地域によって出版社が異なるため)は、新しく貸し出してもらいます。
その他に必要なものを準備して、始業式を待つのみ。
昨年は初めてのことでわからないことも多く、始業式の始まる2日前に子供達を連れて学校へ行き、担任の先生のご挨拶と、行事の説明や準備するものなどを聞きました。
今年はその辺りは割愛でOK!
「区域外就学制度」はあまり知られていない制度なので、二拠点生活で短期間だけ転入することが可能なことを知らない人が殆どだと思います。
実際に、昨年湯沢町にスキー&スノーボードのために来ていた家族がいたのですが、お母さんと子供達が1年間住民票を移して湯沢町に住み、お父さんは仕事があるため、週末だけ湯沢に通うというスタイルでした。
私たちが使った「区域外就学制度」を教えてあげたら、今年の冬はそれを使って住民票を移さずに短期転入することが決まったそうです…!
コロナ禍で注目が集まっている、移住や二拠点生活。
子連れだと学校がネックで難しいと思われがちですが、「区域外就学制度」を使えば従来よりも身軽に試すことが可能です。
特に、全く異なる環境で子育てすることは、親にとっても子供にとっても間違いなく良い経験になります。
ぜひ少しでもそういった理想を描いている方へ、本ブログが役に立てば幸いです。