コロナ禍でさらにブームに火がついている、キャンプや車中泊などのアウトドア。
アウトドアでも「ポータブル電源」の使用が主流になってきて、夏場は扇風機、冬は電気毛布やヒーターなど、電化製品をストレスなく使えることが可能に。
今やキャンプや車中泊では欠かせない存在になってきました。
でも「ポータブル電源」って種類が多くて、容量や機能などどうやって選べば良いか分からない。。
そこで夏冬問わず車中泊している、私たちテンネンパーマファミリーが、実際に車中泊で使える「ポータブル電源」を検証。
ポータブル電源「PhewmanSmart500(ヒューマンスマート500)」を使って、便利な電化製品をどのくらいまで使い切れるか、家族4人での車中泊での様子をレポートしていますので、ぜひご覧ください。
目次
ポータブル電源「PhewManSmart500」とは
株式会社イデアル様より商品をご提供いただき、作成しています。
PhewmanSmart500(ヒューマンスマート500)とは
2019年8月に、「PhewmanSmart500(ヒューマンスマート500)」より先に販売されている「Phewman500」の製品化の際に、クラウドファンディング「Makuake」で目標金額の500%以上を達成。
販売開始が2020年2月なので、Jackeryやsuaokiなどの有名メーカーに比べると知らない方も多いと思います。
が、日本のメーカーが販売しており、サポート体制の充実や安全面に徹底的にこだわっていると言う点で、安心です。
PhewManSmart500 ポータブル電源:仕様
バッテリー
バッテリー容量 | 174,000mAh/643Wh |
バッテリータイプ | リチウム電池 INR18650-2850 |
出力波形 | 純正弦波 |
充電所要時間 | 8.5-10.5時間(ACアダプター、家庭用コンセント) |
入出力
AC出力×2口 | 500W(最大出力 1000W)、100V 50/60Hz |
USB出力×5口 | USB Type-C、USB(5V/1-2.1A)×3、USB(QC3.0/18W)の5種類 |
DC出力(シガーソケット)×1口 | 12V/10A |
DC出力(径2.5mm)×2口 | 12V/4A |
サイズ・重量
サイズ | 横幅26.0cm×高さ20.2cm×奥行17.3cm |
重量 | 5.8kg(女性でも片手で持てる重さ) |
その点、5.8kgの重量ですと女性でも片手で持つことができます。
静音性・安全性
冷却ファン | 2扇 |
安全性 |
|
バッテリー低電圧保護 | 11.2V±0.5V |
バッテリー高電圧保護 | 16.8V±0.5V |
サポート
サポート | 日本人スタッフによる、電話(平日 9:00-17:00)・メール(24時間以内に返信)でのカスタマーサポート |
製品保証 | 購入日より1年 |
返品保証 | 購入後30日間 |
サポート体制がしっかりしていると言う点も、ポータブル電源を選び際に大事なポイントだと思います。
使用可能な電気機器の稼働時間・回数
消費電力643Whあると、スマホがなんと48回フル充電可能。
車中泊では、電気毛布やポータブル冷蔵庫、また車内リモートワークでノートブックを使うので、この辺りの充電が実際にどのくらいの時間・回数フル充電できるか気になるところ。
この後、検証結果について詳しくレビューします!
PhewManSmart500 ポータブル電源:付属品
付属品には下記の5点が付いています。
- ポータブル電源本体
- 取扱説明書(保証書付き)
- AC用電源コード
- シガーソケット用充電ケーブル
- 外付けACアダプタ(19V/4.73A)
(500W / 643Wh / 174,000mAh)
●PSEマーク認証済
●30日間返品受付
●1年保証書付き
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「PhewManSmart500」ポータブル電源 実際のレビュー
2月に長野県の志賀高原に2泊3日のスキー車中泊に行った際に、「PhewManSmart500」のポータブル電源を持参しました。
真冬のスキー車中泊で、電気毛布がどれくらい使えるか検証してきましたので、レビューしたいと思います。
真冬の車中泊で電気毛布がどれくらい使えるか
金曜日の22時半に「志賀高原 焼額山スキー場」に到着。
ここは標高1,550mあり、外気温はマイナス10℃。
私たちの車はFFヒーターも付いていないため、流石に暖房器具が無いと寒いです。
1泊目:23時に電気毛布をスイッチオン
電気毛布は消費電力75Wのもので、家族4人で使える通常より大きめの電気毛布(188×130)を使用。
わかりにくいですが、写真の白にピンクのラインが入ったものが電気毛布です。
敷布団の上に電気毛布を敷き、その上から冬用のシュラフをかぶって寝ると、エンジンを切ったままでも朝まで快適に眠れます。
- この時点でポータブル電源の充電残量は100%
- 総電力は20W
- 電気毛布のスペックは、消費電力:75W・設定温度:中
1泊目:朝6時半のポータブル電源の消費量
朝6時半に目が覚めると、ポータブル電源の残量は60%になっていました。
電気毛布も「中」の温度設定のまま朝まで迎えられたので、外気温マイナス10℃でも寒さを感じること無し!
電気毛布は消費電力も比較的少なく、体全体をじっくり暖められるので、オススメです!
2泊目:夜22時に電気毛布をスイッチオン
2泊目は「渋峠・横手山スキー場」の駐車場に車中泊しました。
昨晩ほど寒くなかったものの、やはり電気毛布で暖をとることに。
- この時点でポータブル電源の充電残量は49%
- 総電力は39W
- 昨晩の電気毛布に加えて、車内乾燥対策にUSBタイプの加湿器(消費電力1.5W)を併用
2泊目:朝6時半のポータブル電源の消費量
肝心な写真を撮り忘れましたー!
が、朝起きた時点で電気毛布は切れてなく、ポータブル電源の容量も少し残っていました。
ポータブル扇風機はどれくらい使えるか
我が家は波乗りが趣味なので、真夏も海の近くで車中泊をします。
その際に「暑さ対策」として欠かせないのが、ポータブル扇風機。
そこで、夏の車中泊の必需品である扇風機がポータブル電源「PhewManSmart500」でどれくらい充電可能か、検証してみました。
5時間で2台のポータブル扇風機の充電が完了。
この時の充電残量は約90%だったので、10回は充電できるという計算になります。
- この時点でポータブル電源の充電残量は90%
- ポータブル扇風機は5000mAhの内蔵型電池のもの
ポータブル冷蔵庫のみではどのくらい使えるか
ポータブル冷蔵庫はどのくらい充電可能か検証してみました。
が、冷蔵庫の方で設定温度(2℃)まで冷えると自動的に消費電力を抑えてしまうため、ポータブル電源側で電圧が無いと感知し、シャットダウンしてしまうという現象になりました。
前回も株式会社イデアルさんより「PhewMan500」モデルのポータブル電源をご提供いただいたので、その時もポータブル冷蔵庫の検証をしたのですが、その時は24時間稼働させることができました。
メーカーに問い合わせをすると、製品が通電していない状態では自動的にシャットダウンを行う仕様とのことでした。
安全性・省エネを加味した設計とのことです。
省エネモード搭載でないポータブル冷蔵庫なら、使えると思います。
- 電源:AC100V-240V 50/60Hz
- 消費電力:60W
- 設定温度範囲:-22℃~10℃
パソコンはどのくらい充電できるか?
私たちは、スキー車中泊や、バンライフの中で訪れた旅先で車内テレワークをすることもあります。
そんな時、PhewManSmart500のポータブル電源でどのくらいパソコンの充電が可能か、検証してみました。
結果は以下の通りです。
PCバッテリー残量 | ポータブル電源使用可能残量 | |
14時12分充電スタート | 5% | 99% |
15時23分 | 63% | 95% |
16時19分 | 100% | 89% |
約2時間で充電完了して、ポータブル電源の残量89%。
ということは、実測値で約8回分パソコンをフル充電できるということですね。
(500W / 643Wh / 174,000mAh)
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600Wh〜700Whの他のポータブル電源との比較
同じ容量クラスの他のメーカーのポータブル電源と比較した場合、スペックはそれぞれどうなのか比較してみました。
比較してみたのは、ポータブル電源の中でも人気の「PowerArQ 626Wh」と「Jackery ポータブル電源700」です。
Phewman Smart 500 | Power ArQ 626Wh | Jackery 700 | |
容量 | 174,000 mAh /643Wh | 174,000m Ah /626.4Wh | 192,000 mAh /700Wh |
定格出力 | 500W | 300W | 500W |
変換効率 | 85% | 85% | 記載なし |
重量 | 5.8kg | 6.0kg | 6.3kg |
サイズ | 縦17.3×横26×高さ20.2 | 縦19×横30×高さ24.2 | 縦19.3×横30×高さ19.2 |
純正弦波 | ○ | ○ | ○ |
出力周波数 | 50/60Hz | 60Hz | 60Hz |
AC100Vコンセント | 2口(100V/5A) | 1口 (100V/3A) | 2口(100V/5A) |
シガーソケット出力 | 1口 | 1口 | 1口 |
USB TypeA出力 | 3口(5V/1-2.1A) | 3口(5V/2.4A) | 3口(5V/2.4A) |
USB TypeC出力 | 1口(60W) | 無し | 無し |
DC出力 | 2口(12V/5A) | 2口(12V/10A) | 2口(12V/7A) |
使用可能日数 | 2日の容量 | 2日の容量 | 2日~3日の容量 |
充電方式 | AC、シガ-ソケット、ソーラーパネル | AC、シガ-ソケット、ソーラーパネル | AC、シガ-ソケット、ソーラーパネル |
ディスプレイ表示 | 使用端子、消費電力、電力量残量、使用時間 | 消費電力、電力量残量、充電した際の数値 | 消費電力、電力量残量 |
LEDライト | 3W(120ルーメン) | 520ルーメン | 無し |
動作温度環境 | 0~40℃ | -10~40℃ | -10~40℃ |
冷却ファン | 2扇 | ファンあり | ファンあり |
バッテリー保護 | 低電圧: 11.2V±0.5V 高電圧: 16.8V±0.5V | BMS(バッテリー保護システム)搭載、 ただし数値の記載なし | BMS(バッテリー保護システム)搭載、 ただし数値の記載なし |
製品保証期間 | 1年 | 2年 | 2年 |
サポート体制 | メール(24時間以内に返信)・電話(平日 9:00-17:00)にて対応 | メールにて対応(1-2営業日) | メールにて対応 |
価格 | 67,800円 | 66,000円 | 79,800円 |
3つのポータブル電源を比較してみると、そんなに大きい差は無いですが、
- USB Type-Cの出力ポートがあるかどうか
- 何か不具合があった時のサポート体制
- 大きさと重さ
という点で「PhewManSmart500」のコストパフォーマンスは優れているという印象でした。
2021年4月25日を以って「Jackery ポータブル電源 700」が後継機の販売に伴い生産終了(それに伴い販売も終了)が決定しました。
後継機の販売に日時はまだ未定です。
ポータブル電源「PhewManSmart500」の良い点
実際に、こちらのポータブル電源を利用してみて、良いところを挙げてみたいと思います。
643Whは車中泊でも使い勝手の良い大容量
私たちが車中泊する中で、一番消費電力が高いのが電気毛布です。
連休などは2泊3日でスキー車中泊に行くことも多いため、そんな時に二晩気兼ねなく電気毛布が使える容量はありがたい….!
実は、500Wh前後のポータブル電源だと2泊は電気毛布がギリギリ使えるか、足りないくらいの容量。
なので、コンパクトかつそんなに重くなく(女性でも片手で持てる)、この容量はコストパフォーマンス高いと思いました。
スマホのワイヤレス充電ができる
「PhewManSmart500」はスマホのワイヤレス充電機能が付いてます!
「うっかり充電ケーブルを忘れた!」なんて時も、ポータブル電源の上に置いてUSBボタンを押すだけで、充電開始。
車中泊で疲れて寝る時も、薄暗い中でケーブルを抜き差しすることなく、ポンと置くだけで朝までの間に充電できるのは本当助かりますね。
USB-TypeC PD(60W)対応
USB-TypeCに対応しているということは、Mak Book Proが充電できるということ!
今大人気のJackeryのポータブル電源でも、USB-TypeCに対応しているのは1002Whの大容量モデルからになるので、これは嬉しい。
一般的なUSBポートに比べて給電パワーは12倍になるので、短時間でフル充電できるのも魅力です。
メーカーの実測値によると、「MacBook Pro13」が約100分でフル充電可能
LEDライトが災害時にも役立つ
キャンプや車中泊だけでなく、災害時の非常用電源としてもポータブル電源は注目されていますよね。
こちらのポータブル電源は表面にLEDライトが付いており、写真のように夜の屋外もこれだけ明るく照らしてくれるので、懐中電灯代わりに使えます。
また、点滅灯もあるので緊急時のシグナルや警告灯としても役立ちます。
その他にも、実際に使ってみて以下の点が良いなと思いました。
- 女性でも楽に持てる軽さ
600Wh〜700Whの容量のポータブル電源の中では、5.8kgと一番軽量 - ディスプレイ表示のわかりやすさ
ディスプレイの液晶画面が他のポータブル電源の中では大きく、消費電力・電力残容量・使用時間などの表示が暗い車内でもわかりやすい - 高出力対応で値段も手頃
定格出力が600Wh〜700Whのポータブル電源が70,000円する商品も多い中、67,800円(楽天価格)でしたら、高機能な割に手頃な価格だと思いました。 - 国内のメーカーサポート
何か問題があった時に、日本の会社が電話やメールでテクニカルサポートしてくれるのはやっぱり安心です。
ポータブル電源「PhewManSmart500」の課題
- AC電源の差込口が縦に2つ並んでいるため、写真のように下の差込口にPCを充電している時でも、上の差し込み口にプラグが入らないため使えない
- ケーブル類が他のメーカーのものとごちゃごちゃになりそうなので、ケーブルにPhewManのロゴが入っていて、専用のケースがあれば間違えにくい
- ワイヤレス充電を置くスペースがiPhone11Proでサイズ感がギリギリなのと、取手があるのでちょっと置きにくい
- 出力ポートを利用する際に、その上にある「AC」や「USB」のボタンを2回押すことで充電がスタートします。が、このボタンが小さく凹凸も少ないのと、ポータブル電源の表面のデザインに馴染んでしまっているので、車内の中でボタンを探すのがスムーズではありませんでした
「PhewmanSmart500」レビューまとめ
「PhewmanSmart500」を実際に冬の車中泊で使ってみて、2泊3日の車中泊で気兼ねなく使える容量のポータブル電源の中では、まずコストパフォーマンスが高いという印象でした。
特に、車中泊や車内でのリモートワークによくポータブル電源を持ち出す際に、女性でも片手で持てる重量と、高速充電が可能なUSB TypeCのポートがついてるのはポイント高いですね!
ポータブル冷蔵庫が、冷蔵庫の省エネモードとポータブル電源の安全性の感知精度で、自動的に電源オフしてしまうのは盲点でしたが、それ以外では車中泊で必要な機器は快適に使えました。
あとは、ポータブル電源は不具合があったりすると怖いので、サポート体制がしっかりしていて、レスポンスの早い点が良いですね
(500W / 643Wh / 174,000mAh)
●PSEマーク認証済
●30日間返品受付
●1年保証書付き
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Phewmanのもう一つのポータブル電源のモデル「Phewman500(540Wh/150,000mAh)」のレビュー記事はこちらです。500Whクラスのポータブル電源をお探しの方はぜひ参考にご覧ください。
DC出力のシガーソケット口にはカバーが付いてるので、車中泊などではホコリやゴミが入りにくくて良いですね。