車中泊で気になるのが、シャワーやお風呂問題。
短い旅なら良いですが、1週間〜10日とか、もっと長い期間バンライフしている人は毎日日帰り温泉もコスト的に割に合わないですよね….!
そこで、週末や長期休暇を使って長年車中泊旅している私たちが、実際に利用しているシャワー・お風呂施設や、簡易シャワーDIYの工夫についてこのブログでご紹介します。
目次
車中泊で利用できるシャワー・お風呂はどこ?
1.日帰り温泉施設
私たちが一番よく利用するのが、「日帰り温泉施設」です。
夏休みやGWなどの長期休暇に旅をする場合、道路の混雑状況だったり、1日に走る距離がかなりあるため、お風呂の時間にどの辺りにいるか読めません。
そこで、夕飯の前後で今いる場所から近くの温泉を検索して入ることが多いのですが、そうなると「日帰り温泉施設」の確立が高くなりますね…!
特に日本全国旅していると、その土地の温泉に入るのが楽しみの一つだったりします。
- 特徴:観光地に多いので旅している途中で容易に見つけられる、ご飯も一緒に済ませられて便利
- 価格帯:500円〜1,000円くらい
2.市や町の運営する公共浴場や共同浴場
温泉で有名な観光地に行くと、「外湯めぐり」と言って、市や町の運営する共同浴場を利用することができます。
こちらの共同浴場、文字通り「外湯めぐり」が気軽にできるように、複数の浴場に入れるお徳なチケットがあります。
湯沢観光協会の発行する「外湯めぐり券」の場合、湯沢町にある共同浴場5箇所すべてめぐると2,700円のところ、1,500円とお得!
利用期限もないので、使いきれなかったら来年に回すことも可能。
よく行く車中泊場所が決まっていたり、一つの場所で何日か車中泊する場合は、こういった券を利用すると便利ですね。
長野県の渋温泉でも、源泉が異なる9つの共同浴場があります。
ただし、渋温泉の宿の宿泊者以外(つまり車中泊の人)が入れるのは、下記の1箇所のみ。
共同浴場は、市や町が運営しているので、入浴料金が安いのが嬉しいですね!
- 特徴:温泉で有名な観光地に多く、料金が手頃なのが有り難い。ただお湯がかなり熱いところも。
- 価格帯:500円〜600円くらい
ホテルの日帰り温泉
ホテルや旅館の日帰り温泉はちょっとお値段張りますが、のんびりちょっといいお風呂に入りたいなーと言った時にお勧めです!
何よりロケーションが最高だったりしますしね。
写真の「かんぽの宿」は車中泊サービス「くるまパーク」を提供しているのをご存知ですか…!?
全国19箇所(2021年5月時点)のかんぽの宿で利用可能で、駐車場で車中泊しながら食事やお風呂などの宿のサービスが利用できるというものです。
お風呂は別料金になりますが、入力料金(大人550円・子供330円)を支払うと、何度でもお風呂に入れるそうです…!
宿泊者以外の車は駐車場に入ってこないので、防犯面でも安心。
- 特徴:宿泊客の入る時間を避ければゆったりと寛げる。料金は高め。
- 価格帯:800円〜1200円くらい
実際に「かんぽの宿鳥羽(三重県)」に車中泊した記事がありますので、ご参考にどうぞ。
4.銭湯
実は、日帰り温泉施設の次に私たちの利用率が高いのが、銭湯です!
入浴料の安さもありますが、地方へ行くとかなり渋〜い銭湯が沢山あります。
地元の方達で賑わっているような雰囲気で、その土地の雰囲気を楽しむことができます。
あと銭湯はこれから先もずーっと残っているかどうかわかりません。
なので、子供達にも出来るだけ銭湯を体験させてあげたいと思っています。
- 特徴:地元の方達で賑わっていて最初はちょっと入りづらい。入浴料が一番安い。
- 価格帯:都道府県によって異なりますが、東京だと大人470円です
5.道の駅併設の入浴施設
車中泊場所として人気の道の駅には、日帰り温泉が併設されている場所も増えてきましたよね。
私たちは長年車中泊旅をしてきて一度しか利用したことが無いのですが(そもそも道の駅であまり車中泊しないため…)、お風呂上がった後にそのまま併設の食堂で生ビールがクイッと飲めるのが最高でした!
- 特徴:ハイシーズンや連休は混んでいることが多い。道の駅に泊まる場合は移動が無くて楽。
- 価格帯:500円〜800円
6.Carstayスポット
「Carstay(カーステイ)」とは、車中泊やテント泊スポットとして登録された、全国の駐車場や民家の空き地などを検索・予約・決済できるサービスを提供しています。
RVパークやゲストハウスの駐車場もあるので、場所によってシャワーの設備が整っています。
- 特徴:シャワーのある施設は限られるが、駐車場で全て完結できるのはかなり楽
- 価格帯:有料シャワーが0円〜800円くらい(場所によって異なる)
7.オートキャンプ場
オートキャンプ場は、シャワーやお風呂施設が付いてるところが多いです。
我が家も時々オートキャンプ場に泊まりますが、外で直火を使った自炊もできますし、シャワーも歩ける距離にあるため、自然の中で車中泊したいときはオススメです!
- 特徴:シャワーやお風呂が泊まるところから歩いていける場所にあるのは便利
- 価格帯:有料シャワーが0円〜800円くらい(場所によって異なる)
8.高速のPA/SAのシャワー
高速道路のパーキングエリアやサービスエリアには、コインシャワーが併設されているところもあり、利用される車中泊の方も多いみたいですね…!
(温泉や足湯の施設も場所によってあります)
高速を使うのであれば、上手く利用しない手はないでしょう。
ただし、東北道では1箇所、関越道では無しとエリアによって異なるようです。(東名高速が多い印象)
「ドラぷら」のWebサイトにて「コインシャワー」で設置のあるPA/SAを検索することができます。
事前に設置場所を把握してから、旅のプランに合わせて利用できると良いですね。
- 特徴:24時間入れるところもある。設置が少ない高速では週末混雑する可能性もあり。
- 価格帯:200円/10分
車中泊でお風呂はどうやって探す?
私たちは一つの場所を重点的に回る際には、予め行きたい温泉などを調べてピックアップしておきます。
ところが、「北海道一周車中泊旅」や「九州一周車中泊旅」と言ったロードトリップをする場合は、渋滞などで予定通りに計画が進まないもの。
そんな時、今いる場所からシャワーや温泉施設を調べるのに必ず使うのが「Google Map」です!
現在地から検索窓に「日帰り温泉」「シャワー」などと入力すると、現在地から近い入浴施設が下記のように表示されます。
こちらのリストから、
- 車での所要時間(距離)
- 口コミ
- 営業時間
- 料金
などを見て行くところを選んでいます。
ただし、コロナ禍の今の状況ですと、Googlemapでは「営業中」と書かれていても、実際は日にちや時間によって休業しているところもあります。
特にホテルや旅館の日帰り温泉などは休止しているところも多いので、事前に電話で確認するのが確実です。
車中泊経験者のお風呂アドバイス
日本全国あちこち車中泊旅している中で、今まで利用したお風呂施設は数知れず。
そうした経験を踏まえて、ちょっとしたお風呂アドバイスになるものをまとめてみました。
1.東北の温泉はお湯が良くて料金も安い
色々旅した中で、一番温泉が印象に残っているのが東北の岩手県。
お湯もすごく良くて、ロケーションも雰囲気も最高なのに、500円から600円で日帰り温泉が利用できるそのコスパの良さに、ハマってしまいました!
山の中にある秘湯感も最高。
特に、冬の寒ーい時期に冷える体を温泉であっためて、雪見風呂するのがオススメです!
2.銭湯もおすすめ
なぜ「銭湯」がおすすめかという理由は少し書きましたが、地方まで足を伸ばすと、写真のような超レトロな「銭湯」に巡り会うことができます!
ネットにもあまり情報もなく、Googlemapで偶然見つけたここの銭湯。
観光客は一人も居なく、みんな地元の人ばかり。
こうしたその地域ならではの歴史を刻む銭湯を見つけるのも、車中泊の楽しみ方の一つです。
3.スーパー銭湯はあまりおすすめでないかも…
スーパー銭湯は銭湯と健康ランドの中間的な存在ですが、設備がものすごく整っている施設が多いですよね。
そして必然的に、人が多い。。。
普段利用するには良いですが、車中泊旅先のお風呂施設として私たちはほぼ選択することがありません。
理由としては
- まず人が多くてごった返している
- 地域ならではの特徴が少ない
- 立地も大きな幹線道路や商業路面店などの近くにあって、あまり雰囲気が無い
といったところです…
旅の雰囲気を大切にしたいので、日常生活に引き戻されるような施設はあまり選ばないですね。
4.お風呂セットは常に車に積んでおくべし
銭湯や公営浴場など、シャンプー&リンスなど置いてない場所もあります。
いざという時困らないように、私たちは常に写真のような水切れの良いカゴに入った、「お風呂セット」を車に積んでます。
女性は、シャンプー&リンス・ボディシャンプー以外にもクレンジングや洗顔料など色々必要になるので、カゴひとつで持参できるのが便利です。
ただし、ポンプタイプのものだと、車から物を出し入れする際にうっかり上から押してしまい、シャンプーがぴゅっと出てしまうことがあります(汗
蓋付きのタイプがベストなんですけど、意外とドラッグストアでは置いてないんですよねー!
なので、ネットショップなどでストッパー付のボトルを手に入れると良いです。
あとは、お手持ちのポンプのストッパーをかける場所に髪ゴムを何重にも縛り付けて、ストッパー代わりにしている人もいるみたいですね。
これなら、お風呂に入るときに必要な髪ゴムを忘れないですし、一石二鳥!
夏場は車常設の簡易シャワーが使える
我が家のハイエースは、冬以外のシーズンの車中泊では、大抵ポリタンクにお湯を入れて積んでます。
ポリタンクだけだと、春や秋の涼しい季節はあっという間にお湯が覚めてしまうので、写真のようなポリタンクの保温ケースがあると、お湯を温かい温度のままキープしてくれます。
そして、写真のような電動のポータブルシャワーがあると、外でも簡易シャワーが使えます!
ベッドキットの収納の中にポータブルシャワーを常に入れており、12Vのシガーソケットに繋ぐだけでシャワーが使えます。
空気圧ポンプタイプもありますが、電動タイプの方が圧倒的に楽です!
サーフィンやビーチで遊んだ時は、海上がりに水着のままシャワーを浴びてさっぱり。
二つともオンラインショップで手に入りますよー。
●ヘッドの固定はS字フックと吸盤の2タイプ
●持ち運びに便利な収納袋付き
●12Vのシガーソケットに繋ぐだけ
●シャワーヘッドの金属ロットでルイ様を調整できる [redshiny]楽天市場で見る[/redshiny][yellowshiny] Amazonで見る[/yellowshiny]
ちなみにポリタンクですが、下記の写真のようにコックが付いているタイプだと、ミニテーブルや椅子に乗せて、コックをひねるだけで水道のようにも使えます。
これだと子供も水をこぼす心配もなく、手も洗えるので安心です😌
●コック、キャップとも丈夫なエラストマーパッキンで使用耐久性も抜群
●使コックにほこり等の進入をおさえ、水を清潔に保てます
●残量の少ない新設計コック付キャップ [redshiny]楽天市場で見る[/redshiny][yellowshiny] Amazonで見る[/yellowshiny]
水着も脱いでシャワーしたい、なんて時はポップアップテント(下のシートが無いタイプ)を目隠しに使うこともできます。
ただし、海ではシャンプーなどは使えないので、ご注意を。
車中泊先でお風呂が近くにない時などは、この簡易シャワーで簡単に汗を流す場合もあります。
そして、旅先でポリタンクに水を汲みたい場合。
ガソリンスタンドや日帰り温泉施設など、お願いすると快くOKいただけるところもあります。
あと、温泉地には「温泉スタンド」なるものがあるって知ってましたか….?
ここでわずかな料金を払うことで、ポリタンクいっぱいの温泉を汲むことができます。
ただし、源泉温度が低いところの場合は、お湯ではなくそのままの温度で出てきますのでご注意を。
温泉としての効能はありますので、ちょっと贅沢なシャワー気分に浸れますよ〜。
まとめ
車中泊旅で利用できる、シャワーやお風呂の施設は色々ありますね!
特に日本は日帰り温泉施設が多いので、せっかくなので旅の疲れや長時間の運転疲れを癒せると良いですね。
長期の車中泊旅だとお風呂の利用料金も嵩んでくるので、高速道路のPA/SAのシャワーや銭湯など、旅のルートに応じて上手く使い分けられると良いかも知れません。
車常設の簡易シャワーもいざという時や、災害時にも使えるので、是非参考にしてください!