車中泊はキャンピングカーが必要!?寝ることに特化した車中泊車もおすすめ

車中泊はキャンピングカーが必要!?寝ることに特化した車中泊車もおすすめ

世の中はかつてない車中泊ブーム。

それに伴ってキャンピングカーも売れに売れていて、2019年に日本RV協会が販売したキャンピングカー総額は、過去最高の526億2577万円…!

宿の予約や宿泊費が掛からず、ペットを連れての旅やアウトドアなどの趣味の幅も広げてくれる「車中泊旅」。

それに加えて、コロナ禍で公共交通機関を使わずに3密を避けた行動や、「ワーケーション」や「リモートワーク」で旅だけでなく、日常生活や仕事の中でのキャンピングカー活用を考える人が増えてきています。

憧れのキャンピングカー、手に入れたい気持ちはすごーくわかりますが、購入費用はもちろん駐車場所の確保などそれなりのハードルもあります。

「快適な車中泊」をするのに際して、本当にキャンピングカーが必要なのか。

キャンピングカーと普通車の違い、それぞれのメリットデメリットを整理した上で、車中泊に適した車はどれなのか、私たちの実体験も含めてご紹介していきたいと思います。

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普通車とキャンピングカーの違い

普通車とキャンピングカーの違い

キャンピングカーとは

キャンピングカーには色々な種類があり、日本で主に見かけるものとして下記の3種類があります。

1.キャブコン

2020年9月 ピャンピングカーショー

キャブコンは「キャブコンバージョン」の略で、運転席部分を残してトラックの荷台に住居スペースを乗せたものです。

日本でよく見かけるキャンピングカーの形です。

トラックの他にもハイエースをベースにしたものがあり、

居住空間が広くレイアウトを自由にカスタムできるのが特徴です。

■キャブコンの平均価格帯
500万円~1000万円

2.バンコン

2019年9月 カートラジャパン

バンコンは「バンコンバージョン」と呼ばれ、市販のバンやワンボックスカーをベースにして作られているキャンピングカーです。

ベースとなる車両の外観はそのまま、車内のみ車中泊ができるように改造されています。

最近のキャンピングカーショーではこの「バンコン」が増えており、日常生活でも使いやすいことから人気が高まっています。

居住空間が限られているのでキャブコンに比べて全ての機能を搭載するのは難しいですが、自分の用途にあった機能に絞って、搭載することができます。

■バンコンの平均価格帯
400万円~600万円

3.軽キャンパー

2019年9月 カートラジャパン

「軽キャンパー」は文字通り、軽自動車のワゴンやバン、軽トラックをベースにしたキャンピングカーです。

コンパクトなボディにキャンピングカーの機能を詰め込んでおり、小回りも良い日本独自のキャンピングカーです。

ただ居住空間が限られているので、大人二人が限界の大きさになりますが、キャンピングカーを初めて購入する人には人気があります。

■軽キャンパーの平均価格帯
100万円~200万円

普通車とキャンピングカーの違い

キャンピングカーには法的な条件があり、

  • 乗車定員の1/3以上の就寝設備があること
  • 給排水設備があること
  • 調理設備があり、その場所の天井高が1600mm以上あること

などが定められています。

これらの条件を満たすことで8ナンバーを取得でき、重量税が安いなど税金面が優遇されます。

その代わり普通車にはない給排水や調理などの生活設備が付いているので、メンテナンスも必要です。

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キャンピングカーのメリット・デメリット

引用:vantech

キャンピングカーのメリット

  1. 居住空間が広く、部屋のようにリラックスして過ごせる
  2. トイレや調理設備も整っているので、全て車内で完結する
  3. エンジンをかけなくても冷暖房が使える
  4. 備え付けのベッドで快適に眠れる

キャンピングカーの一番のメリットは、自宅の一室を車に積んでいるようなものなので、すべてに置いて快適に過ごすことができ、子連れ家族でも長期間の旅が可能だということです。

冷暖房も完備しており、車内で洗面から調理まで全てが完結するので、季節や天候に関係なく旅を楽しめるのも良いですね。

キャンピングカーのデメリット

  1. 普段使わない時の駐車スペースが必要
  2. 日常使いに不便
  3. 行ける場所が限られる
  4. 購入費用やメンテナンスなどコストがかかる

一方キャンピングカーにもデメリットはあり、その車体の大きさ故に普段のちょっとした買い物には使い勝手が悪かったり(立体駐車場に入れないなど)、旅に出ていない時は自宅にキャンピングカーが停められる駐車場を確保する必要があります。

また私たちが実際に全国のあちこちを車中泊旅をしていて感じるのは、日本はまだまだ道路幅や駐車場の狭いところも多く、キャンピングカーでは行けない場所もあるということ。

大きいキャンピングカーは駐車場も4台分占拠して停めている光景を見ることも多く、周囲はあまり良い気がしないですし、駐車場料金も普通車に比べて当然高くなります。

また、購入費用やメンテナンスはもちろん、普段使いも考えると車2台持ちになる可能性も高いです。

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普通車のメリット・デメリット

引用:DAIHATSU

普通車のメリット

  1. キャンピグカーより車両も安く、メンテナンスコストも掛からない
  2. 日常使いには全く問題無し
  3. 狭い道路でもどこでも行ける
  4. 車1台持ちで済む

普通車で車中泊するメリットは、普段使いの車でそのまま旅に出れるということ。

駐車場スペースもとらないし、ランニングやメンテナンスコストもその分掛からないというのが最大のメリットですね。

また日本は海外と違ってキャンピングカー文化がまだまだ浸透していないので、駐車場も道路も車一台分ギリギリと行った場所もあります。

そういったところでも気にせず行けるのも、フットワークが軽くて良いですね。

普通車のデメリット

  1. 居住空間が狭い
  2. 手洗いや調理の設備が車に無い
  3. 寝るためのスペースを確保する必要あり
  4. エンジンを掛けていない時の暑さ・寒さ対策が必要

一長一短で、普通車の車中泊には色々デメリットもあります。

居住空間が狭いので荷物のスペースを工夫したり、車中泊の際はシートをフルフラットにして、寝床を作る必要があります。

寝床もマットや寝袋などで寝心地を良くするための工夫が必要。

あと大事なポイントが、夏や冬の車中泊はエアコンやFFヒーターが無いので、暑さや寒さをしのぐ対策やグッズが必要になってきます。

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寝ることに特化した車「車中泊車」もおすすめ

寝ることに特化した車「車中泊車」もおすすめ

2020年8月 静岡の某ビーチにて

キャンピングカーと普通車の違いやメリット・デメリットをご紹介してきましたが、車中泊の目的やその人のライフスタイル・駐車場環境によってどちらを選ぶかは一長一短ですね。

私たちはベッドキットのついた最低限の車中泊装備のハイエースワイドミドルルーフに乗っていますが、「キャンピングカーになぜ乗らないの?」とよく聞かれます。

理由は二つあって、一つ目は田舎の海や山などはハイエースワイドの横幅ギリギリの道が多いので、車体は最低限の大きさが一番動きやすいということ。

二つ目は、移動や寝泊りする以外はほぼ外で遊ぶことが多いので、快適に眠れるスペースさえあれば問題ないということ。

実際に私たちが車中泊旅をするのに際して、事足りるのは下記の3つです。

車中泊に必要な装備1:ベッドキット

車中泊に必要な装備1:ベッドキット

家族4人が縦に並んで眠れるベッドキット。

常時フルフラットになっているので、このうえにマットや布団を敷くだけで、快適な寝床がすぐに作れます。

車中泊に必要な装備2:スライド式キッチン

車中泊に必要な装備2:スライド式キッチン

車体からスライド式に引き出して使えるキッチンをDIYで作りました。

外で調理できる場所(ビーチや河原など)であれば、朝ごはんなどささっと調理が可能です。

車中泊に必要な装備3:フリップアップテーブル

車中泊に必要な装備3:フリップアップテーブル

こちらはセカンドシートの前に取り付けた、フリップアップテーブル。

車内で食事を作って食べたり、PC作業などにも使え、必要ない時は天板を下げて収納可能です。

キャンピングカーのように、車内にトイレやシャワー・調理設備などあれば便利ですが、日帰り温泉や全国に1180もある道の駅(令和2年7月現在)である程度事足ります。

ご飯も毎回車内飯にしないで、旅で訪れた先の美味しいものを食べるのも楽しいですよね!

キャンピングカーもレンタルやシェアできるお手軽なサービスもあるので、そういったものを利用してまずは試してみる。

必要だと感じたら購入するのも良いでしょう。

車中泊できる車は、どこまで便利さを求めるのかによっても選択肢が広がりますので、ぜひ上記を踏まえて参考にしてみてください。



ABOUTこの記事をかいた人

「とうちゃんはテンネンパーマ」のかあちゃんの方です。車中泊旅では万年助手席、地図のナビや飲食店・お風呂の検索&情報収集、写真撮影担当。本業は広告&Webのディレクターやってます。 Youtubeチャンネル「とうちゃんはテンネンパーマ」で子連れ車中泊旅の動画を配信しています。車中泊の便利グッズや車内DIYなどの動画もアップしています。ぜひチャンネル登録お願いします! https://www.youtube.com/user/masatoikebe