我が家はずーっと保育園だったので、子供たちにとって今まで(長期の)夏休みというものがありませんでした。なので小学一年生の夏が初めての夏休み。
そして夏休みといったら新しいことにチャレンジでき、大きく成長するチャンス!娘に一人旅させたら絶対に良い経験になるだろうなーと思っていました。
私の実家が新潟県にあり、上越新幹線に乗れば1時間半で到着します。早速、私の両親に相談すると快く協力してくれるとのこと….!
出発のホームで私たちが見送り、降りる駅のホームで祖父母が出迎えてくればそんなに難しくは無いだろうと。。。
ただ、いきなり新幹線一人旅はハードルが高いので、1年生になる前の春休みに近場で練習しようということになりました。
電車で乗り換えなしに、30分のところに友達が住んでいたのでそこまで一人で電車に乗って、友達にホームでピックアップしてもらい、お泊まりしてくるというプランでした。
大好きな友達の家にお泊まりに行けるということが嬉しかったようで、本人はやる気満々。見送った際のこの自信に満ちた背中をご覧ください(笑)
結果は大成功…!
一人で行くということに自信をつけたようで、夏休みのおじいちゃん&おばあちゃんちへの新幹線の旅も楽しみにしてました。
いよいよ明日が出発という日の夜。
よく眠れないのか何度も目が覚める様子の娘。そうは言ってもまだ6歳だし、初めての経験を前に緊張しているんだろうなーと思いました。
でも一度決めたこと。親がここで怯んではいけない……
迎えた当日の朝。事前に娘に教えたことは3つ。
・降りるところを間違えないように、出発から到着までの駅一覧を作って覚えたこと
・公衆電話の掛け方を教えたこと
・困った時は近くの大人に相談すること
そうです、娘にはキッズケータイを持たせていません。
今どこにいるのか、何をしているのかケータイがあれば安心ですが、何かあった時にすぐに頼れるものがあったら、冒険としては意味がありません。
困った時には近くの大人に聞いて、それでもダメだったら公衆電話を使う。
不便な中でこそ、子供の持つ力が試されると思うからです。
って偉そうに言ってますが、見送りの際に車掌さんがいたら車掌さんにお願いをし、近くに大人がいたらその人に「この子は一人旅で●●の駅で降ります」とお願いしようと思っていました。
ところが、見送りのホームでは車掌さんも見当たらないし、娘の乗るシートは周りに大人すらいない….!
「あわわ…..完全に一人で大丈夫かー!?」と思いながら見送りました。
正直、この後祖父からの連絡が来るまでドッキドキでした。
1時間半の旅ですが、気になって気になって仕事が全く手につかず。
子供の一人旅って親にとっても大冒険なんだなーと気づかされました。
そして待ちに待った祖父からの連絡!
そこには自信に満ち溢れた笑顔の娘がいました。
何と、私たち親の心配をよそに車内販売で焼きそばとジュースを頼んだとのこと。そして、次の駅で娘の隣に乗ってきたおじいちゃん&おばあちゃんのグループとおしゃべりしながら乗ってきたと。
「小学一年生で一人で新幹線に乗ってるの….!?すごいねー!」と褒められて、娘も相当嬉しかったようです。
その日の夜に、私の携帯に父から電話がありました。
娘からで、出発から到着までの様子を自信満々に話してくれました。
この後、祖父母の家に4泊して5日めに車で迎えに行くことになっていたので、もう大丈夫かなーと思っていました。
ところが次の日に、私の母から連絡がありました。
電話のあった夜、娘はソファーの影に隠れてこっそり泣いていたそうです。
緊張の糸が切れて、私の声を聞いて一気に寂しさが蘇ってきたのでしょう、でもおじいちゃんとおばあちゃんに心配かけてはいけないと、隠れて泣いていたのです….
もうこれを聞いた時は胸が張り裂けそうになりました。娘にとってはハードルの高い試練を与えてしまったのかもしれないと。。
でもこの寂しさを乗り越えれば、もっと大きく成長してくれるはず。そう自分に言い聞かせました。
その後、祖父母に温泉に連れて行ってもらったりして、夏休みを満喫したようです。その後、寂しいや帰りたいといった連絡は一切ありませんでした。
そして、5日目に迎えに行きました!
娘はどことなく成長している感じでした。
でもそれ以上に寂しかったのは親の方だったと思います。
我が家の一人旅の話をすると、色んな人が「やらせたいけど、うちの子には無理だなー」と言います。
多分、子供が無理なのではなく、親が勇気を持って見送る覚悟ができていないのではないかと。
子供は親が思っている以上にポテンシャルを持っています。
まずは近所からで良いので、一人で電車やバスに乗ってみる。それができると子供が自信が持てます。さらに今度はもう少し遠くに行ってみる、と行った感じで小さな成功体験を積み重ねることで、それが自己肯定感を高め、「生きる力」を養うことにも繋がっていきます。
「迷子になるかもしれない」「変な人がいたらどうしよう」
と悪いことは考えたらキリがありません。
まだ起こってもいないリスクを考えて、子供が大きく成長するチャンスを奪ってしまわない為にも、親が勇気を持って子供を送り出せるといいですね。
この一人旅を皮切りに、我が家では毎年一人旅をさせています。
- 2017年3月 娘6歳&息子4歳の二人で新潟から新幹線で帰京
- 2019年3月 息子6歳一人で友達の家に電車へ乗ってお泊まり
そして、2019年の夏休み!
娘は北海道へ一人旅をします!!
飛行機の場合、子供の一人旅をサポートするサービスがあるんですね〜
今回、「ANAジュニアパイロット」のサービスを使って予約しました。
6-7歳(希望により11歳まで)の子供の一人旅を出発空港から到着空港までスタッフの方が案内してくれるというもの。
新幹線より全然リスク低いじゃん!
北海道に農家をやっている友達がいて、そこは4姉妹がいます。ちょうど歳も娘と同じくらい。
農家は夏が繁忙期なので子供たちを旅行や外出に連れていけない、だから代わりに遊びに来てーと前々から誘われていたのです。
空港まで友達に迎えに来てもらい、その後1週間ホームステイする予定です。農家なので、当然うちの娘にも毎日手伝いをさせます。
「働かざるもの、食うべからず」の通り、お手伝いしないとご飯食べさせてもらえないよーと言ってありますww
そして、1週間後に私たちが車で迎えに行く予定です。
旅は子供を成長させるもの。それが一人旅ならなおさら。
大人だって一人で海外を旅すると、ものすごい刺激と経験を得られますよね。そして何でもできる!という自信も生まれてくる。
子供だって一緒です。
大人より吸収力も高いから、もっともっとたくさんのことを吸収して帰ってくるでしょう。
そう言った意味でも夏休みは子供が成長する絶好の機会なのです。
ぜひそういった経験をお子さんに作ってあげられると良いですね。
最初に娘を新潟まで一人旅させた時、新幹線のホームから見送った動画がありますのでご覧ください。