年間60日〜80日、4人家族で車中泊旅をし、車中泊旅ほぼ日本一周をしている私たちが、実際の経験に基づいて車中泊におすすめの車種・どういった点に気をつけて車を選んだら良いか、お伝えします🙌
目次
「車中泊におすすめの車種」解説動画
まず動画で概要を知りたい方は、下記の「とうちゃんはテンネンパーマ」チャンネルにて「車中泊におすすめの車種」について、わかりやすく解説しています。
サクッと知りたい方は、ぜひこちらをご覧ください✨
車中泊のための車種選びのポイント
【車種選びのポイント1】フルフラット
快適な車中泊にとって、大事なのはなんといっても寝心地です☝
運転席や助手席を最大限リクライニングしても、座席でぐっすり眠るのは限界があります💦
(飛行機の中や新幹線で寝るのには、やっぱり限界がありますよね….)
フルフラットとは、シートを倒して座席を完全にフラットにして、寝るスペースを確保するシートアレンジのことになります。
このように、シートを倒してフルフラットになるスペースが作れれば、この上に車中泊マットやキャンプ用ベッドなどを敷いて、快適な寝床を作ることができます☺
【車種選びのポイント2】寝るスペースの広さ
座席をフルフラットにして、寝床のスペースができたとしても、足を伸ばすことができないと、快適さがまるで違います☝
足を曲げないと寝れない・首を曲げないと寝れない・車に対して体を斜めにしないと寝れないといった状態だと、朝までぐっすり….という訳にはいきません。
自分の身長+10cmの縦幅は欲しいところです。
車中泊の際は、自宅で寝る環境と同じくらいの快適さが無いと、連泊での車中泊旅は難しいと思います。
【車種選びのポイント3】室内の高さ
ここは見落としがちなポイントなのですが、車内の室内の高さは結構重要です😌
写真のように、フラットにしたシートの上で寝袋を引いて寝床の用意をしたり、荷物の整理をするシーンってかなりあります。
その時に、室内の高さが十分ないと腰を屈ませたりして作業しないと行けません。
あと結構な頻度で、車の天井に頭をぶつけることも…..😅
また室内の高さがあったほうが圧迫感が無いので、車内での快適度も変わってきます。
意外と気づきにくいポイントですが、ここ重要です✨
但し高さは2.1m以内がベストです。そうでないと立体駐車場に停めることができなくなるからです。
私たちの乗っているハイエースはギリギリ2.1mです。
最近は、立体駐車場も2.4mの高さにしているところも増えてきているみたいですね。
【車種選びのポイント4】普段使いにも適した車か
「車中泊に適した車」というところにばかりフォーカスしてしまうと、普段使いしづらい車になってしまいます。
例えばキャンピングカーはそうですね。
車中泊旅にはもっとも適した車だけど、キャンピングカーと普段使いできる車の2台持ちできる家庭は、そうそう無いと思います。
運転しやすいサイズという点も加味しましょう✨
【車種選びのポイント5】何人で何泊するか
ここ、一番大事な「車中泊におすすめの車種選び」のポイントです‼
一人や夫婦で寝るならば軽自動車でも問題ないですし、これが子供を含む家族だとミニバン以上の大きさでないと難しくなってくる。
また、1泊程度ならば多少寝心地を我慢しても問題ないと思いますが、連泊するような車中泊旅だと、快適な睡眠が得られる空間でないと、エコノミー症候群になってしまいます…..💦
最低何人で車中泊するか、目的は何かというところを見据えて、車種選びをしましょう😉
日本一周した経験者が語る、車中泊に適した車とは
車内に寝床をすぐ作れること
一泊の車中泊旅や、時間に余裕を持った車中泊旅であれば、寝床を作るのに多少時間が掛かっても問題ないと思います。
例えば、「北海道一周車中泊旅」とか「九州一周車中泊旅」といった、移動自体に時間が掛かる車中泊旅の場合。
予定より大幅に遅れて車中泊の目的地に着いた時、子供はもう後部座席で寝ていて、すぐに寝床を用意したいという日も出てきます。
あたりは真っ暗の中、荷物を移動して、子供を別の場所に座らせて、シートをフルフラットにして、マットに空気を入れて…..というのは、かなりしんどいです。
長旅の運転や移動で疲れている場合はなおさら😱
写真はエルグランドで「四国一周車中泊旅」をした時のものですが、寝床を作る際に毎回この作業をするのが正直大変でした😓
荷物の置き場所も十分にあること
スズキハスラーを例に挙げてしまってすみません😅
例えば上記のように寝るスペースは確保できても、じゃー荷物はどこに置くかということです。
2-3泊車中泊するなら、着替えやお風呂道具などそれなりの荷物が必要になります。
セカンドシート以降を倒して寝床を確保できる車でしたら、運転席や助手席に荷物を置くことができますが、軽自動車のように車内スペースを全て使って寝床を作ってしまうと、荷物置きスペースが無くなってしまいます……💦
私たちは家族4人、エルグランドで7泊8日の車中泊旅しましたが、寝るときは荷物が車内に収まらなくて、一部外に出していました😅
子供の着替え等に加えて、サーフィンをしながら車中泊旅をしていたので、サーフボード・ポリタンク・家族全員の水着やウェットスーツ・大型のクーラーボックス・アウトドア用に椅子&テーブルなどもあります。
車中泊旅の目的によって荷物が異なってきますので、寝るスペース+荷物スペースも考えた広さの車種がベストです☝
実際に車中泊におすすめの車種
これは何人で寝るか・どれくらいの荷物を積むかによって、車種の選択が異なってきます。
普段使いを考えると、ミニバン〜ワンボックスがベストだと思います😄
シートがフルフラットにできて、荷物を置くスペースもあり、車中泊のアクセサリーも充実している車を中心にご紹介します🙌
日産セレナ マルチベッド
つい最近、日産自動車の関連会社であるオーテックジャパンが、セレナの車中泊仕様車「マルチベッド」を販売開始しましたね….‼
こちらは、2列シート・5人乗りのシートレイアウトと収納式のベッドシステムを備えています。
これなら大人2人+子供1人が寝て、荷物はベッド下に収納することができますね✨
セレナなら普段使いでも使いやすいですし、ベッドシステムが完備してあれば、この上に敷布団を敷くだけで自宅と変わらない寝心地が得られるはずです😉
室内長 | 3,170mm、3,240mm |
室内幅 | 1,545mm |
室内高 | 1,400mm |
日産NV200 マルチベッドワゴン
貨物車両やタクシ ーとして見かけることの多いNV200バネットですが、その分積載能力があります。
こちらも車中泊仕様車「マルチベッドワゴン」が販売されてまして、セカンドシートを畳んでベッドボードを敷けば、広くてフラッドなベッドになります🎶
こちらも同じく、小さい子供一人だったら、大人2人と一緒に寝れそうですね。
室内長 | 1,905mm |
室内幅 | 1,495mm |
室内高 | 1,305mm |
三菱デリカ D:5
三菱デリカ D:5は、キャンプやウィンタースポーツも楽しめる走破性の高さが人気。
多彩なシートアレンジが可能で2列目と3列目のシートを倒せば、車中泊スペースが出来上がり✨
完全にフルフラットにはなりませんが、車中泊マットやエアーベッド等をおけば、快適な睡眠が可能です😉
車中泊に便利な、サイドカーテン、ジョイントクッション、ワンタッチサンシェードの3点セットがついた「コンフォートパッケージ」のオプションパーツもあります。
室内長 | 2,980mm |
室内幅 | 1,505mm |
室内高 | 1,310mm |
トヨタ VOXY
8人乗りのシートアレンジで、後列全てをフルフラットにすれば横になって休めます。
遮光カーテンやジョイントクッションなどの、車中泊用のアクセサリーもラインナップされています。
室内長 | 2,930mm |
室内幅 | 1,540mm |
室内高 | 1,400mm |
トヨタ アルファード
トヨタのラグジュアリーミニバン、アルファード。
8人乗りシートの2列目と3列目を連結させれば、「リヤシートフルフラットモード」にアレンジできます。
車種専用の車中泊マットを敷けば、立派な寝室スペースになります☝
アルファードは、他のミニバンに比べると室内長・室内幅共に圧倒的に広いです。
これなら、子供が小さければ家族4人で車中泊も可能ですね😆
室内長 | 3,210mm |
室内幅 | 1,590mm |
室内高 | 1,400mm |
我が家がハイエースワイドを選んだ理由
私たちは、現在のハイエースワイドに乗る前は、エルグランドに乗っていました。
アルファードより若干、室内長や室内幅は小さくなりますが、十分大きい車です。
シートの2列目と3列目を連結させて、フルフラットにし、その上にコールマンのエアベッドを置いて、十分快適な車中泊スペースを作っていました。
が、夏はサーフィンをするために、サーフボード・家族全員の水着やウェットスーツ・クーラーBOX・着替えなどの荷物・お風呂道具・テーブル・チェアなどなどとにかく荷物が多い💦
一週間の車中泊旅では、寝るときは荷物が車の中に収まらず、一部外に出していました。
そこで買い替えの時に、子供が今後大きくなることも考えて、ハイエースワイドに🚐
私たちの乗っているハイエースは「ハイエースバン(ワイド)」で商用車になるので、セカンドシートより後ろはベッドキットが付いています。
エルグランドの時と異なり、荷物をちょこっと動かせば、すぐに寝床の用意をできるのが本当に楽で助かってます😍
冬は、スキー車中泊をするために、家族分のスキーやスノーボードの道具・ウエアや寝袋など、これまたたくさんの荷物が必要になります。
ハイエースなら、ベッドキット下に長いスキーやスノーボード・ブーツを置いて、ウエアをかけることもできます✨
最大限の荷物を積んだ上で、家族4人が縦に寝れます😌
現存する国産車の中で、車格が全ての基準をクリアーしているサイズのクルマはこれしかありません🤗
私たちが過去20年の車中泊で乗ってきた車種、現在乗っているハイエースのメリット&デメリットなどを下記の記事にまとめていますので、ぜひ合わせてご覧ください。
車中泊に適した車種まとめ
車中泊に適した車種を選ぶためにはまず、
- どのくらいの大きさの人が何人横になれれば良いか
- どのくらいの期間の車中泊を想定しているか
- 車中泊スペースの他に、どのくらいの荷物スペースが必要か
によって、選ぶ車が異なります。
今は軽自動車からミニバンまで、車中泊仕様に可能な車も増えていますよね✨
そういった車のレンタルができるケースもありますので、まずは試しに一泊車中泊旅に出てみるという方法もあります😌
あと憧れのキャンピングカーに乗りたい!って方も多いですよね。
そんな方のために、普通車とキャンピングカーの違いやそれぞれのメリット・デメリットを実体験をもとにご紹介した記事も下記に載せておきます。
ぜひこれらの記事を参考に、快適な車中泊に適した車を選んで、車中泊旅を楽しまれて下さい🤗