最近、「VANLIFE」という言葉が流行っているように「車中泊ブーム」が加速していますね。
日本全国あちこち出かけても、以前に比べてキャンピングカーや車中泊している車をよく見かけます。
特に無料で使える道の駅は、トイレも24時間空いていて設備も整っていることから車中泊場所として人気です。
が、利用者のマナー違反などから「車中泊禁止」を掲げている道の駅も増えてきているようです。
そもそも道の駅でも車中泊は可能なのか、どうしてそのような問題が起こっているのか、
道の駅以外でも車中泊する場所はあるのか?
といった点について詳しくご紹介します。
目次
車中泊ブームで道の駅利用者のマナー違反が増加
2017年に国内のキャンピングカー保有台数は10万台を突破、VANLIFEブームでミニバンや軽でも車中泊をする人が増え、世の中は車中泊ブーム🚐
そんな中で、日本全国に1160箇所ある「道の駅」は24時間トイレが空いていて、飲食店や物販、中には日帰り温泉も併設していてと、車中泊場所として最も人気があります。
ところが、最近は「道の駅」での利用者のマナー違反が増えているようで、そういったネガティブなニュースを目にする機会も多くなっています。
私たちが実際に目にしたり、地元の人に聞いたりした「道の駅での車中泊のマナー違反」について、こんな事例が実際にありました。
車中泊マナー違反例1)同じ道の駅に連泊、トイレのゴミ箱に生ゴミを捨てる(北海道)
とある道の駅の駐車場の決まった位置に、5日間ほど連泊、その間に道の駅に併設されている物販店で買い物をすることは一度も無かったそうです…(全て自炊)
北海道の道の駅はゴミ箱を置いていない所が殆どなのですが、挙げ句の果てにトイレのゴミ箱に生ゴミを捨てていったとのこと😔
車中泊マナー違反例2)道の駅のトイレで洗濯、車の外でバーベキュー(高知県)
またある道の駅では、トイレの洗面所で洗濯物を洗っている人がいたり、駐車場でバーベキューを始める人たちをがいました。
車中泊マナー違反例3)駐車場内へのゴミのポイ捨て、場所取り(滋賀県)
これは琵琶湖畔の道の駅ではなく、無料駐車場での出来事になります。
車中泊しようと、夜に到着したのですが、駐車場内はバーベキューの後のゴミだらけ。
酷いことに、使用済みのバーベキューコンロがそのまま捨てられていました。
トイレもゴミだらけで汚すぎて使うのをやめた程。
朝方には、駐車場のあちこちでクーラーボックスを椅子に座り込んで場所取りする人多数💦
今まで見た車中泊場所の中でも一番酷かったです…
車中泊を禁止している道の駅もある
マナー違反で道の駅の車中泊が禁止になるケースも
そんな状態を見かねてか、トラブルの多い道の駅では「車中泊禁止」を掲げる所も出てきました。
ネットで調べれば”車中泊禁止”の道の駅の情報は出てきますが、念の為各道の駅に問い合わせてから出掛けた方が確実でしょう。
道の駅の車中泊利用マナーとは
では道の駅で車中泊をする際の「道の駅の利用マナー」とはどういったものなのか…?
北海道の道の駅総合サイトで掲載されている、「道の駅利用マナーポスター」をご覧ください。
ゴミの処理
各道の駅のルールに従ってください。処理できないゴミはお持ち帰りください。洗面所での行為
洗面所での炊事・洗濯、ペットの洗浄を行わないでください。備品の持ち出し
施設内にあるトイレットペーパー・芳香剤等は持ち出さないでください。電源の使用
パソコンや携帯電話の充電など、電源を利用する行為はおやめください。火気厳禁
焚き火やバーベキュー・煮炊きなど火気の使用は禁止です。もちろんタバコのポイ捨ても禁止です。
これは実際に道の駅利用時に起きているトラブルを禁止しているんでしょう。
ただ、これらは道の駅の利用者の意識一つで守れることだと思うんです…☝
ゴミは長期で持ち帰ることができなければ、車中泊の合間にキャンプ場やRVパーク(有料で車中泊の駐車スペースを利用でき、設備などが整った場所)の利用を挟み、そこでゴミを処理するということも可能です。
洗濯が必要であれば、コインランドリーを利用することができます😉
スマホの充電が必要であれば、モバイルバッテリーがあれば大丈夫です👍
外での調理はダメですが、車内での調理もNGであれば、せっかくなので道の駅の飲食店で地元の美味しいものを食べましょう🤤
道の駅での一般利用者に迷惑を掛けずに、快適に車中泊できるように、ぜひこれらのマナーは厳守したいですね✨
実際に道の駅での車中泊は可能なのか…?
道の駅の車中泊利用について、国土交通省の見解
国土交通省のサイトに道の駅を車中泊で利用することについての、ユーザーからの質問に対する回答が掲載されていました。
質問:
「道の駅」駐車場での車中泊は可能ですか?回答:
「道の駅」は休憩施設であるため、駐車場など公共空間で宿泊目的の利用はご遠慮いただいています。もちろん、「道の駅」は、ドライバーなど皆さんが交通事故防止のため24時間無料で利用できる休憩施設であるので、施設で仮眠していただくことはかまいません。
これは人によって捉え方が異なるかもしれませんが、“「道の駅」の休憩施設を利用しに来た一般客の迷惑にならないように仮眠などの休憩を取る” ことはOKだと思います。
私たちもそうですが、車中泊旅は移動がメインになるので、『ドライブや観光をしてきて夜遅くに道の駅に停車する。そして朝まで睡眠などの休憩をとって、翌朝にまた出発する』といった利用の仕方が多いですよね。
一般客の利用の多い昼間の時間帯に駐車場を占拠する、先ほど紹介した「道の駅利用マナーポスター」のような他のお客様への迷惑行為をしない、ということであれば、問題ないと思います😊
実際に私たちも道の駅で車中泊をしていて、迷惑行為を行わない限り、注意されたり、移動を迫られたりといったことはありません。
道の駅で気持ちよく車中泊するために
道の駅公式Webサイトによると、「道の駅とは」下記のように記載されています。
「道の駅」は3つの機能を備えており、24時間無料で利用できる駐車場、トイレなどの「休憩機能」、道路情報、観光情報、緊急医療情報などの「情報提供機能」、文化教養施設、観光レクリエーション施設などの地域振興施設で地域と交流を図る「地域連携機能」があります。
駅ごとに地方の特色や個性を表現し、文化などの情報発信や様々なイベントを開催することで利用者が楽しめるサービスも提供しています。
「道の駅」の設置者は市町村等で、国土交通省道路局に申請し登録します。
道の駅は市町村の申し出により条件をクリアした上で設置されており、そこは観光で訪れた人たちと地域との結びつきも一つの目的としてあります。
“よりこの地域を知ってほしい”、”訪れたからには地元の地産品を味わって欲しい”という市町村の思いと同時に、この地域に住まう人々のお陰で、車中泊旅をする人は設備の整った道の駅を利用することができるのです。
なので車中泊で道の駅を利用する際は、そもそも無料で使わせてもらっているので、車中泊旅ができることへの感謝の気持ちを込めて、
- 地元の地産品をお土産に購入する
- 地元の美味しい食材を使った料理を食べる
といったようにその地域へ少しでもお金を落として還元することが、また地域活性化に繋がっていくと思うのです。
地元の人たちにとっても、道の駅があるからこそこの地を旅で訪れてくれる、という思いがあります。
お互い気持ちよく連携することができれば、道の駅を車中泊で利用することがもっと歓迎ムードになるでしょう✨