「車中泊してみたいけど、トラブルやリスクが心配….」
初めての車中泊だと色々不安なことは多いですよね!
道の駅でのマナー違反などは最近よく耳にしますが、この記事では実際に私たちが車中泊で自ら経験・遭遇した様々なトラブル事例をご紹介します。
経験したトラブルは対策次第で回避することもできます。
実際にどんなことがあったのか、どう言った点に気をつければ良いのか、ぜひ参考にしてください。
目次
実際に経験した車中泊のトラブル事例 -ハプニング編
駐車場が夜間閉鎖で閉じ込められる
ずいぶん前のことになりますが、公園の駐車場で車中泊したこと。
駐車場に車を入れてちょっと用事があって車を離れました。
仮眠して早朝には出発する予定でしたが、ゲートが開く時間まで出れない事態になってしまいました。
- 公共の駐車場は夜間閉鎖しているところもあるので、事前にネットで情報をチェック
- 入り口のゲートに注意書きがしてある場合が多いので、車を入れる前に確認
車中泊中に見たこともない虫が大量発生
四国のとある大自然の中のビーチに、真夏に車中泊した夜のことです。
あたりは一台も車が停まっていなく、車中泊しているのは我が家だけ。
建物もなく灯りは私たちの車やタープのランタンぐらいしかないので、虫が自然と集まってきたのでしょう。
気付いたら、写真の通り見たことも無い虫が大量に…!
写真は拡大しているので虫自体は小さいですが、車の天井にまでたくさん付いてしまい、大変でした(泣
朝まで結局、この虫たちと一緒に車中泊しました。
- 夏の虫対策はマスト!虫除けや殺虫剤なども車に積んでおこう
- 車のドアを締め切ったままでは暑いので、バグネット(車用網戸)があると虫も入って来なくて便利
予定通りに移動できずご飯にありつけない
北海道一周車中泊旅をした時のことです。
写真のように、建物やお店すら何も無い道をひたすら何キロも走る場所がたくさんあります。
予め目的地の到着時間を調べて、どこで食事を取るかプランニングしていました。
が、渋滞だったり、面白そうな場所に立ち寄ったりして、計画通りに移動できないのは車中泊旅あるある。
お昼になってもお店がありそうな場所に辿り着けず、昼食難民に…
北海道の高速道路でも、本州のようにサービスエリアが適度なポイントである訳ではなく、高速降りるまでご飯食べられない…なんてこともあります。
本州と同じ感覚で旅をしないように気をつけましょう。
- 車にクーラーBOXかポータブル冷蔵庫を積んで、常に飲み物と食べ物の余剰分をストックしておく
- カップラーメンやパンなどの常温で保存できるものも、非常用として車に積んでおく
- 地方はお店が閉まる時間も早いので、早め早めの行動を
車のオイル漏れで初日に車中泊旅中止
嘘のような本当の話ですが、実際にこうしたトラブルがありました…
8泊9日で九州一周車中泊旅に向かっている途中、出発1時間も立たずに車の「エンジンオイル不足」の警告が点灯。
途中で高速を降りて、ガソリンスタンドで見てもらいましたが原因がわからず、オイルを継ぎ足しながら走っていました。
ところが、再度警告が点灯したため、サービスエリアのガソリンスタンドでもう一度見てもらうと、明らかに車からオイルが漏れていました…!
これ以上の走行は危険ということで、車はレッカー車で自宅に引き戻されることに。
事もあろうに、夏休みの一大イベントだった「九州車中泊旅」が初日に中止になるという悲劇。
修理屋さんのミスであれば事前に防ぎようが無いですが、こうしたトラブルはかなりレアケースだと思います。
なので、何も無い時に車中泊旅に出かける前にできることとして、
- 事前に車の点検をしっかりしておく
- JAFは絶対に入っておくべし
この時の様子をYoutubeにアップしてますので、ご覧ください。
砂浜でスタックしてJAFに救助要請
これ、海で車中泊する方は要注意です。
とあるビーチで車中泊して、ちょっと砂浜の方まで降りた時。
我が家のハイエースは四駆で、砂地や雪道などオフロードに強いタイヤを履いてました。
しばらく走った後にバックした際に、目視で見えてなかった段差に後のタイヤが引っかかってしまいました…
車もローダウンしていたため、どうにも抜け出せずにJAFに救助要請。
日本で唯一、一般の自動車やバスでも海岸線の砂浜の波打ち際を走ることができる道路、石川県の「千里浜なぎさドライブウェイ」でもこうした車を見かけるそうです。
砂浜スタックは、ロードサービスの対象外となる任意保険も多いです。
- 二駆の車はまず砂浜は避ける
- 車に常時スコップを積んでおくといざという時役立つ
- JAFは絶対に入っておくべし
トイレが夜間閉鎖で使えない
これ、冬の雪が降る地域での車中泊でありがちなトラブルです。
公共の駐車場や公園の駐車場などで見かけるのですが、そもそも冬はトイレを閉鎖しているところがあります。
気温が下がって水道が凍ってしまったり、常時除雪が必要になるためでしょう。
スキー場の駐車場での車中泊でも、夜間は入り口がしまっていて、早朝から利用できる場合もあります。
- 特に冬の車中泊ではトイレが開いてるかどうか口コミや電話で確認
- 念の為、駐車場に着く前に用を足しておく
- 緊急時に備えて簡易トイレを車に積んでおく
一晩で50cmの積雪(冬の車中泊編)
これだけ雪が降る日に車中泊される物好きな方はあまりいないと思います。
が、スキーやスノーボードをされる方だと、前日夜に駐車場で車中泊はよくあるケースです。
この日は天気予報で、寒気が入り込んで夜のうちにかなりの積雪があることが予測されました。
なので、寝る前にスコップで車の周りとエンジンの周りを除雪しました。
除雪しないと、朝起きた時に雪で内側からスライドドアが開かなくなるのと、エンジンをかけた時にマフラーに雪が詰まって、一酸化炭素中毒を起こさないようにするためです。
他の車は駐車場の管理人さんにスコップを借りに行く方が多かったです。
写真のような組み立て式スコップなら、場所も取らずに車に載せておくことができます。
砂浜スタックの時もタイヤ周りを掘るのに使えるので、一年中車に積んでおくと安心ですね。
- 事前に天気予報で一晩にどれだけの積雪があるかチェックしておく
- 寝る前に車の周りを除雪しておく(スコップ用意)
- 雪がたくさん降りそうな時は、行き先を変えるなど柔軟に対応
寒すぎて一睡もできない(冬の車中泊編)
もう20年くらい前になるのですが…
岩手県のとあるスキー場の、標高1500mくらいにある駐車場で車中泊しました。
あたりは車は1台もなく(みんな宿に泊まってる)、外は猛吹雪。
当時は便利な車中泊グッズもなく、断熱などまるで効いていない車内。
22時くらいに寝袋に入ったのですが、朝の3時まで寒さに凍えて一睡もできず、車内の気温計をみるとマイナス15℃…!!
冬用の寝袋にくるまっていたのですが、-10℃までの対応で冷え性の私にはまるで効果なし。
- 冬の車中泊をされる方は必ず車の断熱・防寒の寒さ対策を
- 寝袋は寒冷地でも問題ない、シュラフの暖かいものを用意
- 場合によっては標高の低いところで車中泊して、早朝移動するなど柔軟に対応
実際に経験した車中泊のトラブル事例 -マナー編
誰もいない駐車場で朝起きたら満車
これは初めて訪れた、とあるビーチに車中泊した時のことです。
あたりは誰もおらず、車中泊している車も1台もいない。
そこで、外で食事をするのにタープを広げていました。
長距離の車旅で疲れてしまい、タープをそのままにして車でうっかり就寝。
朝起きると周りはたくさんの車が既に駐車していてビックリしました!
そこは有名なサーフポイントで、早朝からサーファーが集まっていたのです。
しかも私たちが車を停めた場所は、海近くの一番良い場所。
ここのローカルらしき人に、タープを片付けるように注意されました。
初めて利用する駐車場は、色々知らないことが多いので気をつけておくのに越したことは無いですね。
- 口コミなどで地元のルールをある程度知っておく
- 夜タープを広げたりテーブルを広げた場合は、寝る前にちゃんと片付ける
- 朝はなるべく早く起きて、駐車場の様子を確認
BBQグリルが駐車場内に捨てられる
四国方面に車中泊旅に行った帰り。
瀬戸大橋から中国地方に渡り、時間も遅くなってきたので琵琶湖周辺で車中泊することになりました。
ネットで一番最初に出てきた駐車場へ向かうと….
一角で10台くらいの車が駐車場の境界線を無視して車を停めて、大騒ぎしていました。
そしてなんと…!駐車場には昼間に使われたと思うBBQグリルが無造作にそのまま捨てられている!
トイレへ行くと、ゴミの山で汚くて入るのをやめたほど。
完全にこの場所は無法地帯になっていました。
そこで車中泊する予定でしたが、あまりにも騒がしいのとモラルが無いので、別の場所へ移動しました。
- 事前に駐車場の様子など口コミで調べておく
- あまりにもマナー違反な人が多い場合は、場所を変える
駐車場のトイレで洗濯
道の駅のマナー違反で「トイレの洗面で洗濯をしている人がいる」と見たことがありますが、実際に遭遇しました…!
年配の男性と思われる方が駐車場のトイレの手洗いで、洗濯をしていたのです。
ぜひ自分たちがこういったことをすることの無いように気をつけましょう。
- 洗濯はある程度まとまった段階でコインランドリーを利用する
朝から荷物をおいて駐車場の場所取り
自分の車を停めた隣のスペースに人が立ったり、荷物を置いたりして場所を取っているケースを何度か見かけたことがあります。
後からくる友人の駐車スペースを確保しているのでしょう。
でも車が来た順番から駐車できるのはマナーというか当然のこと。
サーフポイントの駐車場でもこのような風景を見かけることがあります。
数台の車で来て駐車場のスペースを一気に占有するのもマナー違反です。
様々な人が気持ちよく駐車場を使えるように気をつけましょう。
- 大人数の場合は、RVパークやオートキャンプ場など予め予約できる車中泊場所を利用する
- 場所取りしている人がいたら、管理人がいる場合は報告する
キャンピングカー1台で駐車場4台分を占拠
これはスキー場の駐車場で見かけたのですが、馬鹿でかいキャンピングカーが駐車場4台分のスペースに停まっていました。
恐らくその分の駐車料金は支払っているかと思うのですが、停めた場所が問題。
リフト券売り場にも近く、トイレにも近いかなり良い場所でした。
人気のスキー場でたくさんの車が来ることがわかっているのなら、もう少し端っこの方に停めるなど配慮はできたんじゃ無いかと思います。
そもそも日本の駐車場は広くなく、アメリカ規格のキャンピングカーは入らないケースが殆ど。
海の前の駐車場でも、狭いスペースに無理やり入ってくるキャンピングカーも見かけます。
- 大きいキャンピングカーは狭い駐車場はなるべく避ける
- 駐車する場合もなるべく多くの人が車を停められるよう、場所を選ぶ
道の駅での連泊の上、トイレに生ゴミ捨てる
これは北海道にある道の駅での出来事です。
北海道は車中泊で一周するコースが人気ですよね。
道の駅で働いている友人から聞いたのですが、とあるキャンピングカーが道の駅に数日間連泊してました。
そして、駐車場で車中泊していても自炊するだけで、道の駅の野菜やお土産を買ったりなど一切お金は落とさない。
挙句の果てに、トイレのゴミ箱に自炊で出た生ゴミを捨てていったそうです。
北海道の道の駅はゴミ箱が無いところが多いので、持ち帰りが基本なのですが、捨てるところがなくてトイレに捨ててしまったのでしょう。
- 道の駅はあくまでも仮眠する場所と捉え、連泊はしない
- もし車中泊する場合でも、飲食店を利用したりお土産を買ったりなど道の駅に還元しよう
- 持ち込みゴミはNG!捨てる場合は旅の合間にRVパークやキャンプ場など利用してゴミを処理する
道の駅で増加する車中泊トラブル
車中泊人口が増えると同時に、車中泊スポットとして人気な「道の駅」でのマナー違反が問題になっています。
迷惑行為が増えるにつれて、「道の駅の利用マナー」が周知されるようになりました。
道の駅での車中泊禁止なんてことにならないように、マナーをしっかり守る。(実際に車中泊が禁止の道の駅もあります)
訪れた地に少しでもお金を落として、地域活性化に繋げる。
利用する方一人一人の心がけで、訪れた先でも気持ちよい車中泊ができるようにしましょう。
車中泊トラブルも旅の一部
車中泊マナーは事前に把握して、その場所のルールに沿って旅していれば問題ありません。
ですが、車中泊トラブルは回避できないものもあります。
車に泊まって旅をする以上、安全面や自然環境の影響などある程度リスクはあります。
ただ、それも旅の一部と割り切れるのも大事。
便利や快適さを追求するならば、そもそも車中泊旅をする必要はありません。
自由度の高い旅ができる、好きな場所に泊まれる、宿泊費コストが浮いた分観光や遊びにお金を回せるなど、車中泊旅はデメリットよりも圧倒的にメリットの方が大きいです。
ぜひ今まであげたトラブル事例を参考に、事前準備をして車中泊を楽しんでください!
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