冬の車中泊でぜひおすすめしたいアクティビティが、スキー×車中泊。
渋滞にハマらずに前日に現地で車中泊し、朝から雪質の良いスキー場へ向かうことができます!
車中泊をすることで宿泊費を浮かせてリフト券を買ったり、温泉やグルメを楽しんだりとメリットは沢山。
初めての方にはハードルが高そうな「スキー車中泊」ですが、コツを抑えれば大丈夫。
寒さ対策と快適に過ごすための便利な装備やとっておきのアイディアを、私たちの長年の経験を踏まえてご紹介します。
目次
スキー車中泊のコツ1:車の装備
スキー場へ向かう道は当然、写真のような雪道になります。
しかも前日夜にスキー場近くの場所で車中泊するとなると、朝移動するのと違って除雪の追いついていない道路を通ることも多くなります。
スタッドレスタイヤをはいていることはもちろん、四駆の車であれば安心です。
私たちは長年冬はスキーやスノーボードを楽しむための手段として車中泊をしているため、歴代の車は全て四駆です。
時々、スキー場へ向かう雪の坂道が登れずに渋滞を起こしている車を見かけますので、
ぜひ雪道に適した車の装備を整えて出掛けましょう。
スキー車中泊のコツ2:寒さ対策
真冬のスキー場や公共の駐車場で車中泊をするならば、しっかりとした寒さ対策が必要です。
冬の車中泊では、周囲への配慮や一酸化炭素中毒の危険性から、寝ている時にエンジンを切るのが最低限のマナーになります。
電気毛布があれば暖かく過ごすことができますが、ポータブル電源も合わせて必要になってきます。
でも「そこまでの装備はまだ揃えてないよー」という方も、コツを抑えれば暖房器具無しで朝まで快適に過ごすことが可能!
そのポイントが以下です。
- 冷気の伝わりやすい窓ガラスをしっかり断熱する
- 厳冬期仕様のダウンの寝袋で、しっかり体を保温する
- 必要に応じて、ニット帽・ネックウォーマー・靴下などで体感温度をアップ
- 寝る前にエンジンで車内を暖めて、寝る時はエンジンを切る
ポイント1:窓の断熱
車中泊の目的地までは車を走らせているので、車内はエアコンで暖まっています。
その車内の温度を出来るだけ下げずにキープするためには、「窓の断熱」が大事なのです。
車は窓の面積が大きく、ここから冷気が伝わってきます。
なので、車内の窓全てに断熱シートを貼ることで冷気を遮断することができます。
銀マットなどをカットして貼る方法もありますが、寒さ対策に「窓の断熱」は一番重要なので、ここはぜひ金額をケチらずに良いものを使いましょう!
ポイント2:暖かい寝袋で体をしっかり保温
車内の暖まった温度を下げないのと同時に、体内で作られた熱が外に出ないように、体の保温をしっかり行いましょう。
そのために必要なのが、冬用の寝袋。
布団でももちろん良いのですが、寝袋だとサイドはファスナーをしっかりと締め、肩のあたりはドローコードでしっかり絞ることができます。
ちょっとでも隙間があると冷気を感じて寒さを感じやすいので、出来るだけ隙間を作らない寝袋は優秀です。
また、中綿ではなくダウンの寝袋を選ぶと暖かさが違います!
さらに、寝るときの格好は重ね着が効果的です。
私は、ユニクロの極暖ヒートテック上下の上に、上はフリース下はボアのスウェットを着ています。
それでも寒い場合は薄手のダウンベストを着て、ネックウォーマーや厚手の靴下などを足すことで、寒さ対策は完璧になります。
下記に「冬の車中泊 寒さ対策」のおすすめグッズ、冬の車中泊におすすめの最新版寝袋をご紹介していますので、ぜひ併せてチェックしてみてください。
冬の車中泊寒さ対策グッズ
我が家のスキー車中泊アイディア
私たちは、今まで北海道から東北・長野・新潟とあらゆる場所でスキー車中泊をしてきました。
子供も生まれる前から数えると、スキー車中泊歴は20年。
そこで、今までの経験を踏まえて実装している装備や車内DIYのアイディアについて、ご紹介します!
下記に、我が家のハイエースの「スキー車中泊」のアイディアや装備を説明した動画がありますので、併せて観てみてください。
ウェアを掛けられるハンガーラック
一人や二人分のウェアーだったら、車のサイドバーに引っ掛けられるのですが、家族4人分のとなるとかなーり嵩張ります。
そこで、テンネンパーマのハイエースは、ベッドキットの一番後の天板を外して、家族全員のウェアを掛けられるハンガーラックを作りました。
これで移動中は邪魔にならないし、濡れたウェアをここに掛けてエアコンの暖房をMAXにしておけば、乾きます。
エアコンの熱風を循環させる扇風機
ハイエースのエアコンはセカンドシートの前の方に吹き出し口があるので、先ほどのハンガーラックに掛かったウェア類に熱を届けるために、この2台の扇風機が活躍します。
上部に溜まった暖かい空気を扇風機で後に送ることで、スピーディーに乾燥できます。
天井近くの網棚
車のハンガーラックを利用した網棚ですが、これが結構重宝しています!
スキー車中泊の際は、滑った後にここへグローブやブーツのインナーなどを置いておきます。
そうすると、車で移動中にエアコンの熱で濡れたものを乾かすことができます。
2泊以上のスキー車中泊に出かける場合は、濡れたものを乾かす必要があるので、とても便利です。
省エネ温風パイプ
ハイエースのリアヒーターですが、写真のようにベッドキットの収納BOXのなかに吹き出し口があります。
これだと効率が悪いため、下記のようにBOXに省エネ温風パイプをつけて、後部座席の足元に温風が出てくるように改造しています。
ファンヒーターからコタツに温風を送る、ホームセンターに売ってるものですね。
足元が暖かいと、一気に快適になります〜
100均で売っているブラシ
これ、何に使うかというと、スキーやスノーボードに付いた雪を落とすのに調子いいんです!
こんな感じで、スキー&スノーボードで滑ったあとは、車に道具を積み込む前にブラシで雪を落とします。
子供達も自分のスキーは自分できれいにしています。
板を置くスノコ
そうして、雪を落としたスキーやスノーボードは、このようにベッドキット下に敷いたスノコの上に収納します。
そうすると、車のエアコンで板についた雪が溶けても、下に水が溜まってサビの原因になるのを防ぐことができます。
組み立て式のスコップ
この組み立て式スコップ、どういう時に使うかというと。。
朝までに結構な積雪が予想される時、予め夜のうちにマフラーの周りや車の周りの雪を掘るのに使います。
マフラーの周りの雪ハネをしておくことで、朝エンジンかけたときに雪を吸い込んで、車内が一酸化炭素中毒になるのを防ぎます。
また、朝雪が積もっているとスライドドアが雪の重みで中から開けられないというアクシデントも考えられます。
そんな時は、車の周りの雪かきもしておくと朝起きたときに安心です。
野沢温泉スキー場で車中泊した時がまさにそんな状況でした。
私たちは夜の間に雪かきをしていたので大丈夫でしたが、周りの車は朝ドアが開けられず、駐車場の管理室からスコップを借りて掘ってました。
なので、スキー車中泊に行く際はスコップは必ず積んでおきましょう。
カースロープ
カースロープはタイヤの下に入れて車を持ち上げる整備グッズですが、車中泊にも活躍します。
スキー場や雪が降るところの駐車場だと、消雪パイプの水で雪を溶かすのに水が流れるように傾斜がついている場合があります。
そんな時、上記のようにカースロープをタイヤの下に入れることで、傾斜のある駐車場でも水平を保って車中泊することができます。
スキー車中泊のまとめ
「スキー車中泊」は冬の車中泊の中でも確実に雪が降る中での車中泊になるので、初めての方にはハードルが高いかもしれません。
でも、車内で朝まで快適に眠れる「寒さ対策」をして、必要なグッズを揃えれば可能です。
特にスキー&スノーボードによく行かれる方は、車中泊できるようになると、朝の渋滞に巻き込まれることなく、朝一の気持ち良いバーンを狙えますよ…!
いつものスキーに車中泊を組み合わせて、より自由度の高い旅を楽しんでいただければと思います。