青森県の十和田湖から観光名所焼山までの、約14 kmにわたる奥入瀬川の渓流。
青森の観光名所の一つで、新緑や紅葉を楽しむ人たちに人気です。
2023年の夏季休暇に、「東北車中泊9泊10日の旅」で念願の奥入瀬渓流を観光してきました。
観光に際して私たちが当初調べた、駐車場情報・バス停や時刻の情報・どのように散策コースがおすすめか。
実際に現地で観光して、最新の内容とおすすめのポイントをご紹介します。
目次
「奥入瀬渓流」散策の前に抑えたい5つのポイント
まずは、実際に私たちが奥入瀬渓流を散策して、事前に知っておいた方が大事だなと思ったポイント5つを、最初にお伝えします。
1.散策できる時間を踏まえてコースを考えよう
奥入瀬渓流の全長は子ノ口(ねのくち)から焼山までなんと14kmもあります。
散策コースを全て歩こうとすると、片道だけでも4時間はかかります。
どのポイントまでどういった交通機関で行くか。
散策できる時間を踏まえて、事前に調べてコースを決めておくとスムーズです。
2.なるべく朝早くから回ろう
奥入瀬渓流は有名な観光スポットなので、新緑や紅葉の時期は特に訪れる人は沢山。
現地に向かうまでの道路の混雑や、駐車場の混み具合を考えても、なるべく朝早くに到着している方がベストです。
また散策コースも朝〜午前中の光の方が撮影にも向いてますよ。
行きはバス、帰りは歩いて散策がおすすめ
散策できる遊歩道のコースに沿って国道102号が通っており、ここを車で通ることができます。
でも車内からだとじっくり景色を堪能できないですし、渓流の近くにも降りれません。
そして同じく観光の車で混み合います。
せっかく来た奥入瀬渓流の景色を堪能したいなら、駐車場に車を停めてバスでポイントまで行き、そこから歩いて戻ってくるのがおすすめです。
私たちは「子ノ口(ねのくち)駐車場」に車を停めて、JRバス子ノ口からバスに乗って、「雲井の滝」で下車。
そこから渓流コースを散策して駐車場まで戻ってきて、約3時間弱でした。
10月の紅葉時期になると、マイカー交通規制で国道102号の《惣部交差点から子ノ口交差点(約10km)区間》が通行止めになります。
この期間は、バス・レンタサイクル・徒歩のみでの通行となりますのでご注意を。
お昼は念の為持参しよう
奥入瀬渓流にある3箇所の駐車場付近に、食事処があります。
ただ、お昼はかなり混み合うので選択肢も限られます。
私たちは飲食店の数が少なく、コンビニも近くにないのを調べていたため、念の為コンビニでおにぎりとカップラーメンを買って持参しました。
混雑して入れなかったり、営業時間を過ぎてしまったりということを考えて、念の為食べれるものを持参すると安心です。
渓流の散策コースにはベンチや椅子などの休憩箇所があります。
リュックに入れて持ち歩けば、散策の途中でおにぎりやパンなど景色を見ながら食べることも可能です。
(ゴミは必ず持ち帰りましょう)
歩きやすい服装で上着は持参しよう
散策コース片道4時間掛かるということは、もうハイキングと一緒です。
渓流沿いの遊歩道は綺麗に整備されており勾配も少ないですが、疲れないためにもスニーカーは必須。
スカートやワンピースだと結構歩きにくいと思います。(数分散策するならOK)
今年は特に青森も猛暑で日差しが強かったため、帽子も必須。
リュックにキンキンに冷えた飲み物を水筒に入れていたのが、すごく助かりました。
夏でも念の為、上着を一枚持っていて調整できる服装がベストです。
「奥入瀬渓流」駐車場の場所とアクセス
上記のマップの通り、駐車場は以下の3箇所です。
- 子ノ口(ねのくち)駐車場:十和田湖畔にあり、バスの出発停留所からも近い
- 石ヶ戸駐車場:奥入瀬渓流の中間地点にある
- 焼山駐車場:奥入瀬渓流館のところにある駐車場
「子ノ口駐車場」は十和田湖の観光客も利用するので、混雑します。
私たちはここに9時ごろ駐車しました。
夏休みのお盆初日でしたが、この時間はまだ空いてました。
すぐ近くにトイレや自動販売機もあり、バスが発車する「子ノ口停留所」があってアクセスは良いです。
車も止めやすく、十和田湖も一望できお土産も購入できるので、一番おすすめの駐車場です。
「石ケ戸駐車場」は国道沿いに駐車帯が設けられています。
あまり時間がない場合は、ここに車を停めて付近を散策するのが良いですが、すぐに満車になってしまいます。
また、駐車場も広くないため大きい車はちょっと停めにくいです。
「焼山駐車場」は上記3箇所のうち、一番広い駐車場です。
ただし、奥入瀬渓流の見どころスポットからは少し離れています。
こちらは国道102号の十和田市方面から向かって一番最初にある駐車場なので、お昼にはすでに満車になっていました。
「奥入瀬渓流」のバス停場所と時刻表
まず、奥入瀬渓流を散策できるバスですが、「JRバス東北」の『青森・八戸-奥入瀬渓流・十和田湖(みずうみ号・おいらせ号)』になります。
検索すると、30分おきのシャトルバスなどが出てきますが、これは秋の紅葉時期のみの運行になるようです。
私たちはこれを見て30分おきならばゆっくり支度しようと、駐車場に車を停めてからのんびりしてたら、危うくバスに乗り遅れるところでした…!
また、渓流シャトルバスもありますが、これは奥入瀬渓流ホテル(星野リゾート)の宿泊客のみ利用可能なので、ご注意ください。
バスの停留所
バス停留所の「子ノ口」から「焼山」までの間に6ヶ所停留所があります。
停まる停留所によって、駐車場まで歩いて戻る時間が変わってきますので、観光時間に合わせて降りる場所を見つけましょう。
ちなみに私たちは、「雲井の滝」までバスで行きました。
バスの時刻表
「子ノ口」から奥入瀬渓流へ向かう場合は、下記の時刻表を参照下さい。
1.5時間に1本という感じなので、事前に出発時間をチェックしてから出かけましょう。
反対の、「焼山」から奥入瀬渓流へ向かう場合は、下記の時刻表を参照下さい。
バスのチケット売り場
子ノ口のバスの停留所である「JRバス東北 子ノ口駅」で購入できます。
券売機がある他、suicaやPASMOをお持ちの方は、チケットを購入しなくても使えます。
「奥入瀬渓流」3時間(半日)散策モデルコース
やはり奥入瀬渓流は、バスで移動して徒歩で散策が一番景色を楽しめると思います!
実際に私たちが散策したコースは、午前中でちょうど回れるコースで、半日観光に充てられる方におすすめ。
実際のルートをご紹介します。
- 9:00 十和田湖畔「子ノ口(ねのくち)」駐車場到着
- 9:13 「子ノ口(ねのくち)」から バス乗車
- 9:30 「雲井の滝」停留所着、ここから徒歩で散策
- 10:30 「玉簾の滝」でトイレ&休憩
- 11:20 「銚子大滝」到着
- 11:40 「子ノ口(ねのくち)」駐車場到着
子ノ口の駐車場に到着、バス乗車
八戸のRVパークから奥入瀬渓流に無かったのですが、奥入瀬渓流を通る国道102号はあえて通らず(散策の楽しみに)、国道454号を通って子ノ口駐車場を目指しました。
駐車場は9時に到着。
目の前に十和田湖が見えて、透き通るような水が本当に綺麗でしたよ〜
魚の稚魚もたくさん見えました!
駐車場で家族全員、スニーカーに履き替えてバックパックを準備。
トイレを済ませてバス停へ向かったところ、ちょうどバスが来ていました!危なー
ネットで調べた時に、紅葉時期限定のシャトルバスの時刻表を見ており、30分おきに運行していると勘違いしていたので、危なくこれを逃したら1時間半待つところでした…
急いでいたのでどこの停留所までのチケットを買ったら良いか咄嗟にわからず、スタッフの方に聞きました。
帰りの散策時間の目安を伝えると、この停留所までが良いですよと教えてくれます。
私たちは「雲井の滝」までのチケットを購入。
バスはすでに満員で、子供たちはかろうじて空いている席へ、大人の私たちは補助席に座りました。
バスに乗っている間も車窓から景色を眺めることができ、「雲井の滝」停留所に到着。
雲井の滝は高さ20mで、迫力満点…!
いくつかある奥入瀬渓流の滝の中でも代表する滝の一つだそうです。
遊歩道からはこうした景色を間近に見ながら散策できます。
ちなみに遊歩道はこんな感じです。
8月のお盆でしたが午前中からかなり気温が高く、日陰がないと厳しいほど。
午後から回るのはもっと大変だったと思います。
水筒にキンキンに冷えた飲み物、タオル、帽子などは必須ですよー
「玉簾の滝」にくると、トイレがあります。
ここを逃すと子ノ口駐車場までありません。
ベンチがあるので、ここでちょっと休憩しました。
途中の景色です。
マイナスイオンたっぷりで癒されます。
最後の見どころ、「銚子大滝」に到着。
高さ7メートル幅20メートルの滝で、人気のスポットの一つです。
ここから30分かけて子ノ口駐車場に戻ってきました。
この時はもう車が停める場所がないほど、満車の状態。
帰りは、国道102号を車で通って、奥入瀬渓流の「雲井の滝」から先の様子を楽しみながら帰りました。
「奥入瀬渓流」の散策コースはバス&徒歩がおすすめ
何度も言っちゃいますが、奥入瀬渓流は「バス&徒歩散策」が絶対におすすめです。
車で来ると、ちょっと滝が見えたりしたら車を停めて見に行きたくなりますよね。
でも駐車場がないと、路駐していく人もいます。
ご覧の通り、道路はそんなに広くなくてシャトルバスも通る道なので、路駐はかなり迷惑です。
歩行者もいたりするので、気をつけないといけません。
実際に行きはバスで目的地まで行った際に車窓から景色を見ましたが、歩いた方が断然自然の素晴らしさを実感できます。
奥入瀬渓流を存分に楽しむためには、
- 予め回るルートをチェック
- 混む前に早めの行動
- ハイキングにふさわしい準備と服装
を忘れずに…!
みなさんも奥入瀬渓流の旅をぜひ楽しんでください。
奥入瀬渓流を動画で楽しむ
実際に私たちが奥入瀬渓流を、バスと徒歩で散策する様子を動画でご紹介しています。
駐車場の様子や、バスからの景色、半日の散策モデルコースの景色などが実際によくわかります。
併せて参考にご覧ください。