2024年のゴールデンウィークは、友人家族の住む能登半島に車中泊旅で訪れてきました。
元旦に能登半島地震が発生して以来、なかなか復興が進まない現状。
私たちも何か復興のお手伝いができればと思っていたのですが、友人からこう言われました。
うちを拠点に被災地がどんな状況なのかを見て回る、ちょっとした観光をしてみたら?
今の状況はみんな見ておいた方が良いと思う。
あとは家族でBBQとかやって、子供たちも含めて楽しい時間を過ごせる方が嬉しい。
今能登半島を観光で訪れて良いタイミングがどうかわからなかったけど、地元の人にそう言われて「ならばそうしよう!」ということで、能登半島への車中泊旅を決めました。
せっかくだから、千葉から能登半島へ向かう途中も観光を楽しもうということで、岐阜から富山・石川県の金沢方面も訪れてきました。
まずは旅の初日の様子や、「道の駅 風穴の里」での車中泊の様子もレポートします。
目次
「道の駅 風穴の里」で車中泊
千葉から長野道松本インターへ
GWの中日、4/30の21時に自宅を出発。
首都高を通って中央道から松本に向かったのですが、首都高も中央道もガラガラ…!
毎年GWは東京都抜けるのに最低でも1時間はかかるので、河口湖まで1時間半で到着してしまったのにはびっくり。
今年のGWってコロナ明け以来の大混雑するんじゃなかったのか。
予定通り深夜12時を過ぎて、長野自動車道の松本インターに到着!
我が家のハイエースは中型車になるため、ETC休日割や通勤割引は一切効かず、深夜割引だけが唯一の頼みの綱なのですw
途中、コンビニで朝食をゲットし30分ほどで「道の駅風穴の里」に到着。
道の駅風穴の里での車中泊の様子
道の駅に向かうまでは薄暗い山道なので、到着してみて先客の数にびっくり!
キャンピングカーから乗用車まで、ざっと20台くらいいただろうか。
ここは上高地に朝から観光する人たちが前のりするために、車中泊する場所としても人気のようですねー。(納得)
初めてこの「道の駅 風穴の里」に来たのですが、全体的に道路に傾斜が付いてます。
こんな時に限ってレベラー(車体を水平に調整するためのスロープ)持ってきてないし….
夜中の1時に到着しようが、車中泊でのお疲れの一杯はマストなのです。
お酒を飲んでおやすみなさい〜
もういい歳こいてると、夜中にトイレに行きたくなるのが厄介。
尿意をもよおし、渋々トイレへ。
駐車場は真っ暗ですが、トイレは明るくて問題なさそうです。
中に入ってみると「ゴミはトイレに流さないでください」とか、手洗い場所に「ここに生ゴミを流さないようにお願いします」とたくさん張り紙がしてありました。
きっと、上高地の前泊で利用される車中泊の方が、ここでお皿を洗ったり生ゴミを捨てたりするんでしょうか…
道の駅でのマナーを守らないと、こういったところでの車中泊がどんどん肩身が狭くなってしまいますよね(涙
翌朝起きると、今度は朝到着組の車でそこそこ混んでおりました。
ここはやっぱり人気の道の駅なんだな、うん。
「道の駅風穴の里」に車中泊するに際して、注意すべき点は4つ。
- 道路が隣接しておりそこそこ通行量があるので、車の音はそれなりにうるさい
- 山の中にあるので、夜や朝方が寒い。防寒具や寒さ対策の寝具は必要
- 駐車場が全体的に傾斜になっており、水平が保ちにくい
- 車中泊マナーを守らない利用者も多いようなので、ルールは守ること
飛騨大鍾乳洞はおすすめ観光スポット
8時に「道の駅 風穴の里」を出発して、国道158号沿いに「飛騨大鍾乳洞」へ向かいます。
途中に超有名観光スポット「上高地」があるのですが、そこはスルー。
我が家は日本全国車中泊旅する際に、鍾乳洞があると必ず立ち寄ってしまうほど鍾乳洞好きなんです。(知らんがな)
見えてきました、飛騨大鍾乳洞!
混雑すると思って早めに到着したのですが、思ったよりも全然混んでない(ラッキー)。
チケットを購入していざ鍾乳洞へ!と思ったのですが、なぜかここは「大橋コレクション館」なる怪しい博物館?が併設されて、そこに誘導される仕組みになってます。
一切の前情報なく「大橋コレクション館」に入ると、象牙で作った巨大な船とか、翡翠で作った桃の木?とか、一体どんだけ財産注ぎ込んで集めたんだろうと思わずにいられない、1000点近いお宝がずらり。
館内は撮影禁止なので写真はありませんが、美術館で厳重なケースに入れられてそうな貴重な展示品も、手の届くところに置いてあったりします。
そんなゆるい展示が災いしたのか、2007年には展示してあった2億円相当の金塊が、白昼堂々盗まれる強盗事件があったそう。
もうすっかり、大橋コレクションに魅了されてしまいました。まだ鍾乳洞に入ってすらないのにw
一体この大橋さんって方が何者なのか気になってみてみると、この「飛騨大鍾乳洞」を発見された方で、地元の実業家だそうです。
へぇぇぇぇぇぇ〜!
さ、大本命の「飛騨大鍾乳洞」へ。
洞窟の中は約800mと見どころたくさんで、30分歩くコース。
ちなみに「大橋コレクション館」の所要時間は20分だそうです。
どうしても抱き合わせにしようとする戦略。
こちらが入り口になります。
一旦中へ入るとトイレがないので、事前に用は足しましょうね。
入ってすぐに神秘的な風景が…!
階段や狭い部分もあるので、歩くのが不慣れな方は注意が必要です。
一番見所が多かったのが、第一洞にある「竜宮の夜景」。
青色のライトに照らされた地下水に、白い鍾乳洞はなんとも非日常的な光景です。
一番私が印象的だったのが、「ローマの遺跡」と名付けられたこちらの風景。
無数のつらら石が奥深くまで続いていて、まるで遺跡のようですね!
こんな感じで、第二洞・第三洞とそれぞれ個性的な形をした鍾乳洞を見ることができます。
この「飛騨第鍾乳洞」は、標高900mに位置し、日本一標高の高い鍾乳洞だそう。
この辺りは2億5千年前までは海の中にあり、長ーい年月をかけて海の珊瑚から石灰石ができ、雨水が堆積してできたのがこの鍾乳洞。
「日本鍾乳洞九選」(そんなんあるの、知らんかったー!)にも選ばれてるそうですよ。
洞内の平均気温は約12℃で、GWは長袖を羽織ってないと寒いくらい。
真夏は避暑スポットとして訪れても良いですね!
高山市内のコスパ良すぎる定食屋さん
鍾乳洞内を結構歩いてお腹が空いたので、ランチタイム〜🎵
我が家の車中泊旅での飲食店探しですが、車を走らせていて気になったお店に入るというケースは実は少ないです。
せっかく旅先でその地のものを食べるなら、美味しいものが食べたい!(単なる食いしん坊)
という思いから、GoogleMapで口コミをチェックしてから決めます。
今回訪れた定食屋さんは、観光客はまず来ないであろうお店ですが、地元の方の口コミ評価が高かったのでここに決めました。
見てください、この価格!
「こんなに良心的な価格で大丈夫なの!?」と思うくらいの値段。カツ丼600円て…
せっかくなので、お店オススメのカツ丼を注文。
ここのカツ丼はカツを煮込んで卵を閉じるのではなく、揚げたてのカツにふわとろ卵がかかっているので、サク!トロっ!の食感が美味しい。
ラーメンも人気らしく、仕事の合間のランチタイムに続々と訪れる男性客は、ほぼとうちゃんと一緒の「カツ丼・中華そばセット(900円)」を頼んでました。
私たちは車中泊旅で、観光客が殆ど来ないであろう地元ならではの定食屋さんを訪れるのがルーティーンなのですが(それ、さっきも言った)、今回も大正解!
金沢21世紀美術館でアートを堪能
飛騨高山周辺は、白川郷だったり世界的にも有名な観光地がたくさんあります。
なのに、そのすべてをスルーして高速で一気に富山の南砺市へ。(なんと贅沢な)
今回の旅の目的は能登をはじめ石川県などの観光地にお金を落とすことなので、脇目もふらず石川県に向かいます。
14時半ごろに「金沢21世紀美術館」に到着!
素敵なオブジェがお出迎え。
そして、美術館に行ってみて分かったのですが、能登地震の影響で6/21まで展覧会ゾーン、そして一番の見どころである「スイミング・プール」の展示はお休みしてました。
「ポップ・アップ・アートコレクションとパフォーマンスを楽しむ」という、展覧会はやっていたのでそちらを観てきました。
ペットボトルや毛糸などの身近な製品を使った「喪失の美学」という作品で、見る角度によって様々な表情を見せる作品になっており、すごく見応えがありました。
そして最も印象に残ったのがこれ!
「バイサークル」という作品で、イタリア人アーティストの作成した自転車です。
これ、「体験型作品」と言って自転車に乗っている自分自身も作品になれるというもの。
こちらに乗って、美術館内を探検してきました〜
私も乗ってみたのですが、自転車とはまるで別物で、不思議な感覚が楽しめます!
後ろ姿もゆるキャラみたいで、可愛いですよね!
通り過ぎる人みんなびっくりして振り返ってましたw。
これ以外にも作品はあり、スタッフに言うと乗せてもらえますよ〜
石川県小松市内へ移動してお風呂・夕食
今回の車中泊旅では、2日目は小松市を観光することにしていたので、夕方までに小松市へ移動。
「ルートイングランディア小松エアポート」(ホテル名長っ!)のお風呂が日帰り温泉に入れたので、こちらに行きました。(大人:450円、子供:350円)
なんと、地下1000mから湧き出す天然温泉で、眺望も良かったですよ!
こちらも地震の影響で工事をしていたようで、3/26から日帰り温泉の営業を再開したそうです。
温泉に入ったら夕食の場所探し〜。
今まで我が家の車中泊旅は、ご覧の通り大きいキャンピングトレーラーを引っ張っての旅でした。
後にトレーラーを牽引していると入れる飲食店がなかなか無くて、結局自炊がお決まりのパターン。
でも今回の旅は機動力を重視するためにトレーラーは置いてきたので、キッチンスペースがありません。
なのでご飯はその土地の美味しいものを堪能しよう!と言うことで、この度は地元の飲食店探しも旅の楽しみ。
これまたGoogleMapの口コミで評価の高かった、コスパの良さそうな「台湾料理 竹香居」に行くことにしました。
普通の定食を頼んだつもりが、規格外のお盆にびっしりと並んだ料理の数々にびっくり!
ラーメン大好きな息子は、昼に続いて夜もラーメン食ってます。
2日目は小松市のビーチで車中泊&観光
「能登半島の友人に会いに行く車中泊旅」、長ーい1日が終わりました。
次の記事では小松市に車中泊して、博物館や白山市のラジコンサーキットなどを楽しみますよ!